「出会いと別れ」松延 伶美(浙江大学)

1月半ば、ついに授業が終わり期末テストも乗り越え、冬休みが始まりました。冬休みと言うといつもはワクワクしますが、もうすぐで留学生活が終わり、現地で出会った人や留学生の友達、杭州という場所に別れを告げなければならない時が近づいてきたので、寂しい気持ちが心を覆っていました。
留学先で学んだことは沢山あります。それらの多くが留学先で出会った人との交流で気づいたことや、新しく発見したことです。つまり、私か成長出来たのは出会った方々のおかげです。それらの方々に感謝を伝えることが1月のミッションでした。
まずは、果物屋のおばちゃんに感謝を伝えました。いつも授業終わりに私が顔を出すと、元気に迎えてくれて、お茶を飲ませてくれたり、手作りの餃子や三鲜面を食べさせてくれたり、時には悩んでいることの相談に乗ってくれたりしました。

果物屋のおばちゃんが作ってくれた三鲜面

最初は果物が食べたくて寄っていたお店でしたが、いつの間にかおばちゃんとお話をするために足繁く通うようになりました。たまにいるおじちゃんとも会えたらとても嬉しく、3人で色んな話をしたことが本当に大切な思い出です。杭州を離れる前、最後にお店を訪れた時に、おばちゃんとおじちゃんと私をデッサンしてプレゼントとして渡しました。感謝の気持ちが伝わったらいいなと思います。

プレゼントのデッサン

そして、太極拳クラブのみんなとは最後に一緒にご飯を食べに行きました。そこで日々の練習の時間がとても楽しかったことと、大会の時は私の中国語がまだまだ未熟でみんなに迷惑をかけてしまったけれど、私をサポートしてくれて本当に感謝していることを伝えることができました。なんと、太極拳の先生、仲良くしていたメンバーからお土産まで頂き、また杭州に来たら連絡してねという言葉も貰いました。勇気をだして太極拳クラブに入って本当に良かったー!と心の底から思いました。

太極拳クラブのみんなから貰ったたくさんのお土産

最後に、仲良くしていた留学生のみんなともお別れをしました。ほぼ毎日一緒に食堂に行き、ご飯を食べた家族のような仲だったので離れたくないなぁという気持ちが強く、今後長い間会えなくなると思うと本当に悲しかったです。しかし、お互いにお互いの国を訪れる約束をしたので、その目標が達成できるようにアルバイト、もしくは仕事を頑張り旅行費用を稼ごうと決心しました。
大切な人の下を離れるのはとても寂しいですが、思えば留学直前も家族や友達に長い別れを告げたなと思い返しました。別れは出会いの始まりなのかも知れません。そして、別れを告げたからといって永遠に再会できないと言うわけでもありません。同じ地球上に、同じ空の下にいるのですから、きっとまた会えると信じています。

みんなで最後に食べた火锅

いつも一緒だった留学生メンバー