「私の想いと感謝の言葉」浅野亜理紗(北京大学)

 

(動画1:私の想いと感謝の言葉[中国語版])

 

さて、ついに私の中国留学報告も最終章へと突入した。第一章、第二章ともに、私が中国留学における経験を共有するものではなく、それらの経験から私が強く感じたことをまとめたものであった。最終章は、自分自身へのメッセージとしたい。

第二章で掲げた「無限の場(Infinite Place」としての私の第一の国は中国であるが、それが中国で本当に良かったと留学を終えた今しみじみと感じている。それは、私の人生を変えてきた、そしてこれからも変え続けるであろう影響を与えてきてくれたからだ。また、中国において様々な国の方に出会った。その中には国の名前さえも聞いたことが無いような、または国の名前しかその国について知らないことがあった。それらの経験から自分の無知さを痛感したとともに、中国を台に世界にある様々な国についての理解を深めていくと同時に、これから出会っていく人々に対して包容する度胸を持ち続けなければならないという想いを持ち始めた。

そのような思いと合わせて、現代要素と伝統的な要素が混合しており、困難を乗り越え成功を獲得しようと奮闘する人々が集まる大都市のひとつである北京にて留学生活を送ったことは、私自身により多くの経験を積み、広い世界を見てみたいという欲望を奮い立たせた。

日本において大学卒業後に就職するというレールを無視し、私は中国留学をした。既卒での留学のデメリットや将来の就職に係る様々なリスクは渡航前に理解していた。しかし、私はこのタイミングで中国留学をしたことを後悔していない。自分の能力を疑い、進む道に迷いしかない状況で自分の好きな国へ訪れ、異国の生活を経験したことは、日本に居ては絶対的に出会えない考えや感覚、そして人々への出会いである。世界は広く、自分の可能性や尽力もまだ不足していると感じた。だからこそ誰かのレールではなく、今後は自分だけのレールを自分で作っていくという意識が私の中に生まれた。だからこそ、これからの自分の未来に自分自身が期待し、何の仕事をするにしても中国に行こうと思い立った自分、そして中国留学を通して出会った方々、そして何よりも中華人民共和国への感謝を忘れずにこれからも私は未来へと歩み続けていく。

 

以上が私留学報告だ。最後までお読みいただいた読者の方には心から感謝する。また、最後に私の今回の中国留学に際しサポートしていただいた方たちへの感謝の言葉で私の留学報告を締める。

 

亲爱的我这次在中国留学时相遇的大家:

非常感谢您们给我带来许多幸福和给我使我得以了解各种我在日本无法深入思考的思想的机会,您们给了我为了追求更好的未来时必须要的无限的动力与力量。我会继续努力的,等我足够成长后我们一定再见。 

2023年7月28日

浅野亜理紗