「前期を終えて」 天野翔太(復旦大学) 

私の留学生活も半分を過ぎ、後期を残すのみとなりました。留学初期は毎日が新しいこと、慣れないことだらけで疲れることが多かったのですが、今はいい意味で落ち着いた日々を送ることができており、その生活の中で自分の語学力をあげようと試行錯誤を繰り返しています。自分自身の成長をまだ明確には実感できていませんが、継続して頑張ろうと思っています。今回のレポートでは学習、生活、交流、経験の4つにわけて前期を振り返っていき、残りの生活がより有意義なものになるように改善点を洗い出していこうと思います。

 

まず一つ目の学習ですが、ここはよくできたのではないかと個人的には考えています。授業の復習も欠かさずこなすことができ、2度実施されたテストにおいても良い成績を収めることができました。中でもリスニング力は特に成長を感じられる点だと感じています。ある程度スピードのはやい音声も聞き取れるようになってきました。これからはネイティブのスピードに耳がついていけるようにしていきたいです。一方でスピーキング能力に関してはあまり進歩を感じられていません。今学期はそこを伸ばしていけるように学習を進めたいです。

 

次に生活面ですが体調をよく崩してしまったことが良くないなと思います。私はこの半年間で4度体調を崩し、その中で2度病院のお世話になっています。慣れない環境ということである程度仕方ない部分もあるかも知れませんが、体調を崩すことは貴重な留学の時間を無駄にすることを意味します。今学期は日々の体調管理にも気を遣っていけるようにしたいです。

 

交流はまだまだ足りないと感じています。留学に来る前と来た後で一番イメージと違ったことは交流についての認識かも知れません。留学前はイベントや日々の中で自然に交流の機会を持てて、自然と中国語を使う機会が発生するものだと甘く考えていました。しかし現実は自分から積極的に交流の機会を設けないと中国語を使う場面すら生まれませんでした。これは考えてみれば当たり前のことなのですが、留学という単語のイメージがそう思わせていたのかもしれません。今学期はどんどん積極的に、そして計画的に交流の機会を設けていこうと考えています。

 

最後に経験ですが、冬休みに出かけた西安、北京への旅行が印象的でした。西安では上海でなかなか感じることのできない中国という国の広大さ、そして歴史の長さを感じ、北京では中国について勉強し始めた頃からずっと見たかった景色を目の当たりにすることができました。学校という空間で勉強していると忘れてしまいがちな中国の大きさを肌で感じ、自分のモチベーションの糧にもなりました。

 

自分に残された留学期間はあと半年しかありません。一日一日を大切に、前期より良い過ごし方ができたと留学を終えるときに言えるように頑張っていきます。