「留学で得た新たな発見」刀禰千春(北京電影学院)

2022年も残すところあと数日となってしまいました。北京電影学院でも秋学期が終わろうとしていて、年明け3日と4日には期末テストが待ち受けています。時が過ぎるのは本当に早いもので、9月からオンライン留学に就活に趣味の活動に…と充実した日々を過ごしてきましたが、大学生活のメインだという気持ちで迎えた留学生活が、もう折り返し地点だという事実に寂しさを感じています。

私はこの4カ月のオンライン留学を経て、自分で動くことの大切さを改めて実感しました。留学のクラスではみんな発言に意欲的なので、私も良い影響を受けています。特に、オンラインの授業では、発言する前にマイクを外すという手間が余計にかかるぶん遠慮してしまいがちになりますが、発言して自分の中国語表現の間違っている部分を直してもらう機会を逃すのは非常に勿体無いです。みんなで競うように発言しています(笑)

また、先生が紹介してくれた中国語の朗読コンクールにも参加しました。私が読んだのは、古代中国四代美人の一人で、和睦の証として匈奴に嫁いだ王昭君の物語です。応募の際には朗読している様子を撮った動画を提出しました。中国語の発音以外にも、読み方の緩急や表情、動作などの表現がかなり重視されるそうなので、どんな結果になるのかドキドキです。とはいえ、コンクールは参加するまでの練習過程に価値があると思います。原稿にある新出単語を調べたり、当時の宮女の動作を勉強したり、先生にネイティブの抑揚を教わったりという練習過程を充実させることができたので、あとはそこに結果がついてくればラッキーだと思っています。

このように自分で動いた分だけ収穫があった4カ月だったので、今後どんなことに対しても自分から動くことを心がけていこうと思います。

中国では新型コロナ政策の転換点を迎えてからコロナの陽性患者が増えましたね。その蔓延状況に心理的な影響を受け、コロナ陽性ではないのにコロナと同様の症状が出てしまう「幻陽症」なる新たな病が出ているそうです。先生がたも次々と体調を崩されたり、コロナ関連の緊急会議が入ったりして、授業に支障が出る場面もありました。そんな先生がたを見ているととても気の毒に感じますが、なんとか期末テストを迎えることができそうでありがたいです。来年中国に渡航できるのかまだはっきりとしませんが、ひとまず目の前にあることに全力を尽くします。