「12月の気づき」高山莉奈(北京大学)

実際に留学してみて改めて実感した中国の文化は、健康を大事にしていることです。中国では体に気を遣って、常温の水や冷たい水ではなく、白湯を飲みます。学校にも多くの給水蛇口が設置されており、お湯と常温が出てくるようになっています。冷たい水が出てくることはありません。常温を蛇口から出る水も少しぬるい印象でした。日本で住み続けていたら、冷たい水を飲むことに慣れてしまい、白湯飲むことに慣れないです。

また、今回の中国の各地が一斉に開放されたことによりコロナの陽性者が一気に増えたことで陽性になったら食べた方がいいものなどがインターネットで言われるようになりました。一瞬でほとんどの国民が陽性になったことで対処法が一気に出回りました。症状に効く薬よりも食べ物で直す思考が強いと感じました。咳には、塩をかけた蒸しみかんと山椒の粒をかけて蒸した梨が効くと言われていました。私も食べましたが、不思議な味がしました。本当に咳に効いているのか謎が残る所です。さらにタンパク質とビタミンをたくさん食べると病原菌に打ち勝てると、その2つを食べるように促されていました。このように「食」に関して、中国ではかなり重きを置いてる印象でした。

山椒の粒をかけて蒸した梨

オンライン授業に切り替わったため、北京から上海に移動し、街の雰囲気に差があると感じました。北京はやはり首都であり、中国の文化や伝統を守り続けるべき町であるため、建築物や観光名所には昔ながらのデザインが多く残されております。そして新しく建てたものでも伝統を重んじるデザインが起用されていました。しかし、上海では高層ビルや欧米風の建物が多くあります。それに伴ってオシャレな人も多い気がします。外滩という場所は、夜景が綺麗で本当に美しいです!ロンドンを感じさせるような建物もありました。