「留学を通じて感じたこと、新たな発見」野村夢実(北京師範大学) 

留学を開始してからはや4か月が経とうとしている。私の大学ではすべての授業、試験が終了し、冬休みに入った。この一か月間、中国国内は大きな変化があった。それは今までのゼロコロナ政策が大幅に変わったことだ。もともと三天一检だったPCR検査も今はさまざまな場面で必要とされなくなった。こんなに大きな社会的変化を私も直に体験することができ、本当に価値のある留学であり、本当に来てよかったなと思う。

さて、今月は留学する前のイメージと実際に留学してみて気づいたこと、新たな発見について話したいと思う。私は以前も何度か中国へ旅行をしに行ったことはあったが今回の留学での一番の驚きはIT技術だ。日本にいた時も何度か中国のIT技術について耳にしたことはあるが、こんなにも発達しているとは思わなかった。中国では現在生活のすべてがキャッシュレス決済となっている。自転車、地下鉄、バスでさえスキャンをするだけでお金を払うことができる。若者はみな財布を持たないスタイルになっている。さらに、PCRの結果もWeChatで確認することができる。このように人々が普段から使うアプリに様々な機能がついているため、生活がとても便利だ。

WeChat内のHealth kit

二つ目は大学生の勉強に対する姿勢だ。日本では大学卒業後ほとんどの人が就職をするため、大学院へ進む人は少ない。しかし中国では大学院に進むことが最低条件であり、進まなければ仕事を見つけるのは厳しいとまでいわれている。そのため学生は朝から晩まで自習をしている。私自身、彼らが一生懸命勉強している姿を見ると、自分もまだまだ努力できるなと励まされる。そしてこのレポートを書いている12月24日、中国では非常に重要なテストが行われている。それは大学院に進むための試験だ。この試験は大学入試と同じくらい重要であり、大学4年間の努力が問われる。私の大学も試験会場となっており、この試験がどのくらい重要なものなのか、試験の雰囲気を感じることができた。

校内で行われている大学院入試の様子

このように中国へ留学してから毎日様々な気づきがあり、毎日がわくわくでたまらない。残りの留学生活は7か月。一日一日を無駄にせず過ごしていきたいと思う。

そして最後に私が最近見たおすすめの中国ドラマを紹介したいと思う。「二进制恋爱」というドラマで、幼馴染二人の成長そして恋への発展について書かれている。とても読みやすく、中国語の向上にもなると思うのでぜひ読んでみてください。

ドラマ「二进制恋爱」