「中国の流行、そして自分の関心」野村夢実(北京師範大学)

中間テストが終わり、友人と北京の観光を再開しようとしたところ、学校が封鎖されてしまった。はじめは私の大学の一つ道路を挟んだ別の大学でコロナ陽性者が出たため、注意ということで1週間の封鎖が課された。封鎖された間は私の大学でも毎日全員PCRをしなければならなかった。しかし、封鎖されている期間中に私の大学でも陽性者が見つかってしまい封鎖解除ができなくなった。そして今も封鎖が続いている。封鎖期間は校内では自由に生活できるため、生活面や食事面で困ることはないが、貴重な留学生活の中、外に出られないことに胸が痛い。これもコロナ渦ならではの体験だと思い、あきらめずに過ごしていきたいと思う。封鎖期間はストレスなどもたまるので、頻繁に友人と校内のおいしいものを食べたり、課題を早めに終わらせたりと、解除後にたくさん遊べるよう努力をしている。

PCRに並んでいる様子

さて今月は中国の流行について話したいと思う。中国に来て2か月ほどだが、あまり中国人の友人がいないためそこまで詳しくはないが、私が感じたことを伝えたいと思う。やはり一番の流行は外卖や快递だと思う。つい最近中国では“双十一”というお祝いの日があった。これは独身を祝う日ではあるが、なぜかどの快递もセールをしていた。もともと中国の快递は日本と違ってとても安く、学校に快递站があるほどだ。私の大学でも“双十一”期間は普段の快递站にプラスして臨時の快递站を建てるほどみんなお買い物をしている。

北师大の臨時の快递站

中国では普通のお店で買うよりも快递で買ったほうが種類が多く、安く済み、返品保障もあり、また学校まで届けてくれるため非常に便利だ。また外卖も普及している。日本だとフードデリバリーは値段がとても高く、使用している人も少ないイメージだ。しかし中国では外卖の質はもちろん、値段の安さ、そして輸送料もかからない所もあり、老若男女から人気を博している。私も何度か利用したことがあるが、安くて便利なので癖になってしまう。このように外卖や快递は数年前から利用されてはいたが、やはりコロナということもあり、さらに利用者が増え、流行ともいえるほどになった。

“双十一”の広告

私自身の関心としては中国の音楽を聴くことだ。中国に来る前はあまり中国の音楽につい知らなかったが、様々な国の留学生と交流していく中で、中国の音楽の魅力を発見し、毎日起きてからすぐ聞くほどはまってしまった。中国の音楽を聴くことで、同時に中国語の勉強にもなるので一石二鳥だと思う。

最近よく聞いていて、おすすめの曲

このように留学にきて2か月、様々な問題に直面し、その中でも自分なりに楽しみを見つけて、充実して過ごすことができている。早くコロナが終結し、普段の学校生活が過ごせるよう祈ってる。