「留学に向けて取り組んだ準備と留学に向けた思い」足立星詩乃(浙江大学)

つい先日、中国へのX1ビザ【留学】申請が約2年半ぶりに再開されました。正直なところ2022年も現地留学は無理なのではないか…と半ば諦めの境地にいた私にとって、本当に喜ばしい報せでした。漢語進修生として1年間学ぶ機会を与えてくださった日中友好協会の皆様には、改めて感謝申し上げます。

私が留学に向けて取り組んだものは、まずは中国語の勉強、それから人と人とのつながり作り、留学に必要そうな物品の購入、現在在学中の大学の休学手続き諸々などが主に挙げられます。中国語の勉強については、大学の授業で使用していた教科書を引っ張り出して文法の復習をしたり、付属のCDやリスニングトレーナーを用いてリスニングの練習をしたり、中国ドラマを見たり、単語帳で語彙を地道に増やしたり…といった学習をしています。とりわけ苦手な自覚のあるリスニングは、文字で見れば馴染みのある言葉でも音声だけだと漢字に置き換えられないものも多く、未熟さを痛感すると同時に、このままでは授業についていけないという焦りも募るばかりですが、練習あるのみと自分なりに努力しています。

中国ドラマ  「夜空中最亮的星 マイ・スーパースター~夜空に輝く一等星」 スーパースターとそのアシスタントの不器用な恋愛模様を描くドラマで、日常会話の雰囲気やWeChatでの会話の様子を観察しながら楽しく見ています。

 

主に使っているテキスト     これらの他にもDuolingoという外国語学習アプリを利用したりと、自分に合った学習法や学習環境を模索しています。

リスニングの練習   短い文章でもまだまだ聞き取れない箇所が多く、四苦八苦しています。

また人と人とのつながりについて、初めての海外留学で勝手が分からず入学手続き1つをとっても次々と疑問や不明点が出てくる中、今その大切さを強く感じています。協会の前田様をはじめ、例えば私と同じ派遣先のOG、中国人の友達、所属するゼミの先生、SNS上で知り合った中国留学を志す仲間、その他中国留学経験者の方など、本当に多くの方に支えられています。大学からの返信が1週間経っても届かなかったり、案外英語力も求められたり、オンライン上の新生通作成に難儀したりと、決して100%順調とは言えない現状ではありますが、これも経験と思ってポジティブに乗り切っていきたいです。

留学ビザ発給再開が8月下旬であったことに加え、現在日本―中国間のフライト総数が非常に少なく予約が取れないこと、現地での隔離期間があることなどから、当面の間はオンラインで授業に参加することになるでしょうが、腐らず今自分にできることをやっていこうと思います。

ライトアップされた世界遺産・平城宮跡   中国で知り合った人に自分の住む街を紹介すべく、平城宮跡や鹿の群れなど、奈良ならではの写真を撮り集めています。