「留学中に取り組んだ日中友好活動」伊藤 真弥(上海外国語大学)

今回は、留学期間中に取り組んだ日中友好活動を紹介したいと思います。

一つ目は、語学パートナーとの交流です。とても普遍的なとこですが、お互いがお互いの国に興味があったとしても文化まで完璧に理解しているわけではありません。疑問に思っていたこと、言葉の言い回しの違いなどを改めて説明してもらうことでより深く理解することができます。例えば、私の語学パートナーは日本のドラマを見ることが好きで、特に「重版出来!」という出版社で奮闘する社会人がテーマのドラマが好きです。すでに4~5回観ている彼女ですが、日本独自の社会人マナーがわからず理解しきれない箇所が多いと悩んでいました。そこで名刺の渡し方や言葉の言い回しなどドラマを基に教えたところ、疑問が解決され、ドラマへの理解が深まったと喜ばれました。私の社会人経験が意外なところで活かすことができました。私は中国の生活習慣などを教わり、相互理解が深まりました。

渡航早々多くの問題にぶつかりましたが、いつもサポートしてくれた語学パートナーには感謝しかありません。留学中も中国と日本について相互理解を深め、お互いに成長できました。

二つ目は、書道クラブを通しての出来事です。日本にいた際から書道教室に通っていたこともあり、中国の書道に興味を持っていたため参加しました。先生は日本の書道についても詳しく、初めて参加した日には、日本と中国の書道の違いを丁寧に説明してくれました。先生からは、“参加してくれたおかげで、みんなに違いを説明する機会ができた。“と感謝されたことが記憶に残っています。授業後には、他に参加していた中国人学生とお互いの国の書道を教えあうことなどしていたため、それをきっかけに日本へ興味を持つ学生もいました。

基礎を教えてくれました。先生が書くと簡単そうに見えますが、筆の使い方も書き始め方も異なるため慣れるのにとても時間がかかりました。

先生からいただいた作品です。とめ、はね、はらい、どこをとっても日本書道とは違います。気になる方は、ぜひ中国で書道を学んでみてください。

私は、大学のサークルに加入するわけでもなく、日中交流会などにも参加していないためとても普遍的な日中友好活動の紹介となってしました。これからも積極的に日中友好活動に参加することで、さらに中国への理解を深めると同時に多くの中国人に日本へ興味を持ってもらいたいと思います。

無形文化遺産の一つの“土布纺织”を体験しました。上海は昔、繊維工場が多く、端切れを無駄にしないためにできた工芸だそうです。黒い部分の端に切込みがあり、ニードルのような道具で差し込みながら形を整えていきます。

私の日中友好活動ではありませんが、スラムダンクが公開されたことは私の中で一つの日中友好活動だと思っています。中国にも熱烈なファンがたくさんいることがわかり、アニメ・漫画文化は偉大だと実感しました。