「私の暮らしているまちの特徴、自慢(おすすめスポット)」東條友貴(天津外国語大学)

私が暮らしているまち天津は中央政府の直轄市であり、華北最大の貿易港として有名です。「天津は近代の中国を担う」という言葉があり、天津は歴史的・文化的遺産が豊富な都市です。また日本史を学んだことのある人はご存知だと思いますが、1856年アロー戦争により中国はイギリスとフランスと天津条約を結び天津は開港され最大で9カ国の租界が存在していました。なので、天津市中心部の五大道周辺にはヨーロッパ風の歴史的な建造物、近代建築群を見ることが出来ます。

天津はそこまで広くないので、各観光地の移動距離が短く効率的に旅行することが出来ます。たくさんある観光スポットの中からいくつか私のおすすめスポットや天津の自慢を紹介していきたいと思います。

一つ目は天津のシンボルマークと言われている、天津(之眼)アイです。これは海河にまたがる観覧車で高さはロンドンアイを超える直径135メートルととても大きな観覧車になります。またこの海河は天津の聖なる川として数百年の渡り天津の街を見守ってきました。海河の両岸を散策すると西洋式と中国式の美しい歴史的建造物を見ることが出来ます。

夜になるとライトアップされるのですが、さらに海河の水面に光が反射されとても美しい夜景になり遊覧船にのると非常にロマンティックです。蛇足ですが天津人によるとカップルで天津(之眼)アイに乗ると別れるという迷信もあるそうです。

二つ目は古文化街です。ここは800年以上の歴史があり、天津の起原ともいえる場所になります。たくさんの伝統工芸品、民芸品、泥人形などのお土産屋や餅、飴のお菓子などの屋台が並んでおり、歩いているだけで楽しめます。

次の紹介するのは“相声”です。相声は日本のしゃべくり漫才と似ていて、冗談や歌やコントを交えて観客を笑わせるものです。もともと北京で生まれ、天津で発展してきました。観客はお茶やおやつを食べながら相声を楽しみます。役者は長いローブを着て、一人の場合は単口相声、二人なら対口相声といいます。実際に私が在籍している天津外国語大学の中で相声を見る機会がありましたが、話すスピード、歌や物まねなど一種の芸術のように感じられました。

まだまだ天津には多くの魅力があります。ぜひ一度皆さんも天津に遊びに来てみてください。