「私の留学している大学の特徴」岡崎葉生(北京大学)

北京大学の特徴はなんと言っても中国一、二を争う大学ということです。施設や文化資源の充実度や、学生たちがどのように大学生活を送っているのかをみることができるのはなかなか興味深く楽しいです。そう言った姿を見ていると自分自身も頑張ろうと思わせられます。また、中国国内において北京大学がどのように重視、注目されているか分かるのも面白いです。コロナ期間中は、北京大学から陽性者が一人出ただけで生活系アプリの通知でそのことが書かれていたり、微博でもそのことについて多くの人が反応していたりする様子が新鮮でした。また、映画が公開される際には、その映画の監督や役者を招いての上映会がよく行われています。これは中国映画だけでなく、外国映画でも同様のようです。先日はアニメ映画監督の新海誠監督も北京大学を訪問し登壇したことが学内外で大きな話題になっていました。別大学の中国人学生に「こないだ北京大学に〇〇が来たんでしょ?」と連絡が来たこともありました。そのため、こうしたイベントは「北京大学の学生」に新作映画を普及できるだけでなく、「北京大学で新作映画イベントが行われた」ということ自体が一般の人々の関心を寄せられるため、「北京大学」というブランドを使った一種のプロモーションなのだと感じました。そうしたイベントが開催される際に微博を見ていると、役者のファンなどが「来世は北京大学に入って〇〇を見たい」という感じの投稿をしているのをよく見かけます。実はこれらのイベントのチケット獲得はなかなか大変で、何時間並んでやっとチケット取れた!という話をよく聞きますし、私自身実際にチケットのための長い列を見たこともあります。残念ながら私はまだこうした制作者たちが登場するイベントに参加できたことがないのですが、イベントが行われた際には朋友圈やストーリーにイベントに参加したことを共有する人が必ずいるので、現場の空気感を知ることができて面白いです。

大学で天空の城ラピュタが上映された。観客の笑い声が大きくて楽しい

日本にも名門大学と呼ばれる大学はありますが、中国での名門大学の受容のされ方とは違いを感じます。前述したように学内イベントが学外でも取り上げられるなどのこともそうですが、北京大学を訪れる観光客を見ていても日本の大学を訪れる観光客とは雰囲気が少し違うように感じます。北京大学グッズをたくさん買いこんだ人、北京大学の正門や西門(有名な赤い門がある)の前で写真撮影する人、子供たちが門の前に並んで「勉強頑張ります!」と意気込んでいる姿、大学付近でよく見かけるツアーの団体バスなどを見ていると、北京大学が国内でどのような存在としてみられているのか、国内の他の大学とはどのような点が異なるのかなどについてとても気になっています。

北京大学に来たらまずここで写真を撮ろう

最近暑くなったのでアイスが美味しい

暑い日は食堂の朝鮮冷麺が人気