「中国語の勉強方法」小松史弥(北京大学)

2020年秋から2021年の春まで北京大学の留学を経て、2021年の秋学期は日本の大学で勉学に励みました。中国語漬けだった生活から打って変わり、言語以外にも中国の政治・外交などにも焦点を置いた、実りある半年でした。そしてこの2022年の春から、ようやく北京大学の留学生活がスタートしました。新型コロナウイルスの影響で、未だ現地での留学生活が実現できていないことは本当に残念ですが、オンライン留学という形でスタートした以上、毎回の授業を無駄にせず中国語マスターに尽力するつもりです。

今回のクラスは日本人が私を含めて3人と少なく、12人のうち9人が海外から集まったクラスメイト達なので、とても国際色豊かで個人的に満足しています。汉语课・口语课の2つの必修授業に加え、選択授業として高级报刊という授業を受講しています。必修の2教科はそれぞれリーディング力、スピーキング力強化に特化した授業で、日本の授業と比べて生徒が自主的に発言する機会が多いです。高级报刊は中国の現代社会問題に焦点を当てた内容を扱い、なかなか討論することが難しい所謂“敏感问题”についても触れることができるとても貴重な時間です。

 

3月のテーマは「中国語の勉強方法」ということで、それについても少し触れていきたいと思います。私は本当に意志の弱い人間なので、辛いと逃げる方向に舵を切ってしまいがちです。中国語をマスターするために勉強していても、割と早く挫けて携帯をいじってしまったり、休憩してしまったり…。皆さんもこんな経験があるのではないでしょうか。でも私はこんな自分でも最終的に中国語をマスターできればいいと思っています。中国語をマスターする方法は真面目に勉強するだけではないですし、自分に合った方法で効率よく目標を達成できれば、こんな嬉しいことはないですよね。

その方法の一つとして、私は中国語のドラマを見ることをおすすめします。まだ見たことのない人が言いたいことはわかります。「日本のドラマじゃないと続かない」「そもそも字幕があっても理解できるかわからない」などではないでしょうか。私も当初はそんなことばかり考えていました。実際勇気を振り絞ってなんとか第1話を見終わっても、いまいち面白さを見出せませんでした。でも、もしこのステップまで行った人がいれば、ぜひその続きを見て欲しいです。中国語のドラマの面白さは2話以降にあると僕は思います。なぜなら1話は場面設定や紹介などの要素が多く、中国語ドラマの良さがあまり出ていません。しかし、それ以降は中国ならではの習慣や、若者言葉、言い回しなど膨大な中国文化を目にすることができます。騙されたと思って見続けてください。

最後におすすめのドラマの紹介だけ。2021年の冬に公開された「人海之中遇见你」は僕がおすすめする最高のドラマです。ただの恋愛ドラマではなく、経済用語も頻出するため、駐在員や中国企業に就職する目標を持つ人には特におすすめです。それと邓超元が今回も好帅なのでぜひ。笑