「上海の中の日本」柿沼澪菜マリア(復旦大学)

上海市は中国の中でも日本人の多い都市の1つで、5万人近い日本人が住んでいると言われています。日本人コミュニティも多く、SJSA(上海日本人留学生会)や95年会、97年会(それぞれ1995、1997年生まれの上海在住日本人で構成される会)、早稲田大学の卒業生で構成される稲門会上海支部といったものもあります。それぞれ月に1回程度は食事会が開催され、同じ上海に住む日本人同士で情報交換、交流をしています。

日本人が多く暮らす浦东新区

日系企業

上海の中でも古北や虹桥は日本人が多く居住する地区であり、日本人学校や日系スーパー、日系料理店も充実しています。お寿司やうどん、天ぷら、豚カツ、焼き鳥、もんじゃ等日本食は基本的に何でも揃っており、味も日本と変わらず美味しいです。日系スーパーは日本のお菓子や飲み物、調味料等が売られているだけでなく、デパ地下でよく目にするコロッケや唐揚げ、ポテトサラダ等のお惣菜や弁当も売られています。まるで日本のスーパーがそのまま上海に移動してきたかのような雰囲気です。私も日本人街へ行ってみたのですが、道行く人や飲食店のお客さんはほぼ日本人、店員さんも日本語がペラペラで、本当に上海なのかと疑いたくなるほどでした。

日本食1

日本食2

上海の街を歩けば、必ず日本発祥のものを目にします。コンビニは中国発祥のものよりもファミリーマートやローソン、セブンイレブン等日本発祥のものが多く、すき家やサイゼリア、コメダ珈琲、一蘭等日本のチェーン飲食店も多く存在します。また、ニトリやダイソー、無印良品、東急ハンズ、伊勢丹、高島屋等もあり、日本で売られているもののほぼ全てが上海でも手に入ります。中国の大手通販サイト淘宝上でも日本のものが大量に売られており、特に化粧品やスキンケア用品が中国人に人気のようです。

日本人同士の繋がりも強く、日本のものも手に入れやすい上海は、中国の中でも日本人が生活しやすい都市の1つなのではないかと思います。