「中国人との交流(出会い方、交流の仕方) 」黒田 稔子(北京語言大学)

まず、大学での交流の仕方である。コロナウイルスの影響で日本人が少ないこともあり、食堂で日本語を話していると中国の人に話しかけられることが多かった。そこで、わたしは2つのことを意識して、交流した。

1つ目は、声をかけられたら、できるだけ一緒に食事をすることである。1度声をかけられたままにしておくと、次会った時に誰が誰だか思い出せないことがあるためである。また、大学の食堂で食事をすることによって、食堂のどの料理が美味しいかを知ることができる。お互いが行き慣れている場所で話をすることによって、リラックスした状態で話すことができる。

2つ目は、トークカードで話をすることである。日本のアプリで「To Pick」というアプリがあり、これはトークカードがシャッフルされて、出たトークカードの内容について話し合いをするものである。通常なら、トークテーマがアプリの中に用意されている。しかし、テーマを自分で作成できるようにもなっており、中国語でトークテーマを作成して使っている。中国語でたくさんの話題を考えるのは大変なため、「百度一下」いう検索エンジンで「聊天话题」と検索して、それをコピーペーストした。この「To Pick」のおかげで会話を続けることができた。また、私の場合、アニメの話をしてしまうことが多く、話の内容が偏ってしまうことが多い。そのため、「To Pick」のおかげで知らない単語に触れることも多くなった。

外でも中国の人と交流する機会がある。例えば、外で買い物をしたり、交通機関を利用したりするときである。現地の人が話す中国語は速くて聞き取れないことの方が多い。しかし、その中国語を聞いていると頑張らないといけないなとやる気にも繋がる。

また、交流する時の気づいた点についても触れておこうと思う。

1つ目はもっと「Hello Talk」を活用すればよかったと思ったことについてである。「Hello Talk」とは語学を学びたい同士がペアを見つけて、相互学習するアプリである。コロナウイルスによって大学から1ヵ月ほど出られなくなり、コロナウイルスの感染を防ぐために、多くの中国人の友達が北京から実家に帰ってしまった。中国の人との交流がなくなってしまうと思い、「Hello Talk」を使うことにした。このアプリの中に課金をして、近くの人と連絡できる機能が付いている。この機能を利用して、大学付近にいる人とメッセージをやりとりするができた。しかし、課金をした時期にもっと積極的に話をしていれば、さらに交流の幅が広がったのかもしれない。

2つ目はサークルの選び方である。サークルを選ぶ時期がちょうど勉強が忙しい時期で、活動頻度が少ない「漢服」のサークルに入った。しかし、入ったものの思った以上に活動頻度が少なく、漢服を着なければならない活動の際も、漢服を持っていないため参加しづらい状況だった。また、日本人は私1人だけで話に着いていけず、結局活動に参加できたのは1回だけになってしまった。もう少し活動内容を聞き、定期的に行きやすいサークルを選べばよかったと後悔している。

このような反省を踏まえて、後期は中国の人との交流をより広げていけたら思う。

トークテーマを作成できるアプリ