「中国人との交流」芳賀 明里(北京語言大学)

学内の中国人学生たちは春休みが始まる前の12月中旬〜下旬にほとんど実家に帰ってしまい、春休みの間は学校の敷地内に留学生しかいないような状況で閑散としています。そのため最近はあまり中国人と交流する時間は減っているものの、日本でオンライン授業を受けていた頃に比べれば段違いで多いですし交流して初めて知れた言葉や文化が沢山あるので、やはり思い切って中国に来て良かったと毎度感じます。

中国人学生が学内にいる間は、1人中国人学生を紹介してもらうと、その友達も芋づる式で知り合えることが多いです。大体は食堂で一緒にご飯を食べながらの会話やwechatでのやり取りだったのですが、テスト前にコロナの影響で食堂内での食事や集まりが禁止されてしまってから、食堂がどれだけ大切な交流の場だったかを痛感しました。食堂で偶然知り合える機会も多かったので、来学期復活した食堂での交流に期待したいです。

北京語言大学には様々な外国語学科がありますが私は主に日本語学科、韓国語学科の学生と交流があります。交流する中で大切なのは、やはり何に興味があるか、何が好きか、共通の趣味だと思います。私の場合は中国、日本、韓国、タイなどのエンタメや音楽、服などが好きで、知り合った学生とその中のどれかひとつは共通の話題があり盛り上がれることが多く、色々なことに興味を持っていて良かったと感じています。興味を増やせばそれだけ知れる単語や文化も増え、より日中交流の道を考えられるきっかけができる気がします。

春休み前には、日本語学科の学生の日本語による作文を読ませてもらう機会がありました。いつもは日本語→中国語への変換を常に考えているのが、作文を読んでいると中国語→日本語の変換でこの部分はこんな表現になるんだなあと逆の考え方ができて新鮮でした。日本語でも書くのが難しいようなテーマで作文している学生たちを見て勉強のモチベーションになりました。

学校の外での交流で面白かったのが美容室とネイルサロンです。美容室には、あらかじめ希望するスタイルや髪色についてメモを用意して美容師さんに見せましたが、会話の授業で習った「染头发(髪を染める)」「刘海儿(前髪)」などの単語を実際に使えて嬉しかったです。また合間合間に美容師さんと会話できたり、スタッフ同士の会話を聞き取れたりと自分の成長を実感できる瞬間が何回もあり、美容室へ行くだけでも収穫が多かったです。ネイルサロンでは、ジェルネイルを硬化させる為に光を当てるのは、焼くという意味の「烤」を使うのが面白かったです。担当の方がとても良い方で、色や柄の名前を聞くと丁寧に教えてくださいました。細かいニュアンスを伝えるのがまだまだ難しく、これから通いながら勉強したいです。

蘇州へ行きました。緑豊かで、人と水(河)の距離が近くて北京とは違う街の景色が新鮮でした。

春節には上海へ。豫園は年末らしい様々なオブジェがありました。大晦日には全く年末を感じなかったのが、春節ムードの街を歩くと年末を感じて不思議な気分でした。

豫園の道にぶら下がる兎の提灯。表情のゆるさは中国あるあるを感じます。