「中国留学を終えて これからの私」伊藤 真弥(上海外国語大学)

私の中国留学は順風満帆なものではなかったです。しかし、留学を終えた今はすべて貴重な経験だったと思います。留学全体を通して振り返りと今後の目標について考えてみたいと思います。

留学開始直後はオンライン授業からのスタートでした。学ぶことは楽しかったのですが、物足りなさも感じていました。同時に現地に到着したクラスメイトが日に日にグループメンバーから抜けていくため、自分はいつになるのかと焦燥感も抱いていました。その後無事に渡航はできましたが、約1か月隔離生活を行いました。また大学側がコロナの増加に伴いオンライン授業に移行したため、上学期は1週間しか教室で授業を受けることができませんでした。その後、中国国内での移動制限が緩和されたことで、冬休みは上海を飛び出て、旅行することも叶いました。

下学期は、一般的な留学生の生活を過ごせたと思います。月次レポートでも何度か触れていますが、友人も増え、外出することも多くなりました。大学企画のイベントも増え、中国語を使い交流することが苦ではなくなったのが大きな成長でした。また、上海で働く日本人の方のもとでインターンとして、上海で働く日本人の生活を垣間見れたことも、今後の自身の在り方を考えるうえで勉強になりました。

今回の留学で語学力は上がったと実感しています。特に今まではインプットが中心となっていたため、スピーキング・リスニングに自信がないことと中国語を使うことに恥じらいを感じていたことが自分の中での課題でした。この課題に対して、授業中に積極的に話すこと、外ではあえて店員に話しかけることなどしたためかなり改善することができました。反対に苦手な発音を改善する、文法や中国語での言い回しを身につけるということが課題です。

私自身の中国語はまだまだ成長段階です。現地で使わないと身に使いないことを学んだため、語学パートナーと連絡を取ったり、オンライン授業をうまく活用して毎日中国語に触れる・学ぶ機会を作りたいと考えています。留学したことで発音の弱点や足りない能力も明確になりました。楽しかったという感想で終わらせずに、ここから再スタートするぞという新たな気持ちで中国語の勉強に励んでいきます。