「前期の留学を終えて」櫻井彩乃(雲南大学)

9月中旬から雲南大学でのオンライン留学が始まり、12月末を持って前期の授業が終了しました。授業や課題の様子は月次レポートに記してきたので、今回は現在の率直な思いを綴りますが、「早い」・「悔しい」・「好き」の三語に要約できる気がします。

始めに「早い」に関して、安直な感想ですが、留学を始めてから1日がすぐに終わってしまいます。昼間はオンライン授業、夜は課題かアルバイトという日々を繰り返しており新鮮味に欠けるからでしょうか。留学期間が残りあと半分もないことに、焦りさえ感じている今日この頃です。

次に「悔しい」ですが、これは現地留学への憧れから来るものです。私が現地留学できないのは今回が初めてではありません。以前、台湾の大学へ交換留学を予定していましたが、コロナの影響で延期を繰り返したあげく渡航が叶わぬまま大学卒業を迎えました。その際は、他国への留学が再開される中いつまでも渡航できない自分自身が哀れに思えてきて、情緒が不安定になることもありました。

今回は渡航できないことを覚悟の上で留学に申し込んだのですが、中国現地で留学をしている方々の話を見聞きするとやはり羨ましくなってしまいます。私は昨年夏に大学を卒業しましたが、既に様々な方面で活躍している大学の同期と自分を比べたりして途方もない不安や虚無感に襲われることもあります。一方、至極当たり前のことですが、前回の留学キャンセルを経て「悩んだところで状況が変わるわけではない」と学びました。そのため、落ち込みそうになった時は「全ては自分の意志で決めた事なのだから」と自分を奮い立たせることにしています。また、現地に行けなかったことを理由に他の奨学生・留学生の方々に遅れを取りたくないという思いがあり、それが少なからず私の中国語学習のモチベーションになっていることは認めざるを得ません(笑)

3つめは「好き」です。ここまで少しネガティブな語りになってしまいましたが、それでも中国という国を嫌いになることはなく、むしろ前期の留学を通じて自分は中国語や中国文化を学ぶことが好きなのだと再確認することができました。そのため、留学に参加したことを現時点で決して後悔していませんし、今後も後悔することのないよう日々精進せねばならないと思っています。こう思わせてくださった雲南大学の先生方、留学の機会をくださった日中友好協会の皆様には本当に感謝しております。私の中国への愛はまだ一方通行なようですが、いつか中国に歓迎してもらえたら嬉しいです。そんな「いつか」のために、後期も1日1日を大切に楽しみながら、より一層勉学に励みます。

班主任の先生が元旦にグループに送ってくれたメッセージ