「留学開始までに取り組んだこと」秋本由希(華東師範大学)

中国政府奨学金への採用が決まった2月、留学までに何ができるかを改めて考えました。私は今まで中国に行ったことが1度もなく、うれしい反面、非常に大きな不安がありました。そこで、授業への不安を減らすこと、また中国語のレベルアップを目的に大学の春休み期間を利用して、3月の1か月間、西安外国語大学のオンライン留学プログラムに参加しました。それまでほぼ独学で勉強仲間がいなかった私は、自分と同じように中国語を勉強する仲間ができたことがとてもうれしく、またクラスメートたちの勤勉さによい刺激を受けることができました。

その後も留学に向けてインターネットで情報を集めたり、大学で中国人の友達を作ったり、HSKを受験したりと自分なりにできることを探していました。その中でやってよかったと思うものの1つが、中国ドラマを見ることです。中でも「致我们单纯的小美好」という作品が大好きになり、日本語字幕版を繰り返し見るようになりました。そのおかげで内容が頭に入り、しばらくすると中国語字幕版でも楽しめるようになりました。さらに「致我们单纯的小美好」で主人公役だった沈月さんが出演している「我亲爱的小洁癖」という作品を見つけ、思い切って中国語字幕のみで見てみました。ほとんど字幕を追って意味を理解していたので、耳で聴いて内容を理解するのはまだ難しいですが、ドラマを通してネイティブの話し方のコツや独特な言い回しを自分の中に少し取り込めた気がします。

ドラマ「致我们单纯的小美好」

 

ドラマ「我亲爱的小洁癖」

8月、今年も渡航は難しいという連絡があり、留学を延期するか、オンライン留学を始めるかという選択肢が与えられました。もちろん現地で勉強し、生活したいという気持ちもありましたが、語学留学を延期したとしても、ただ中国語の習得を先延ばしにするだけだと考え、私はオンライン留学を選択しました。これから1年の留学の間、少しでも現地に滞在できることを期待しつつ、それをモチベーションに中国語のレベルを高められるよう頑張りたいと思います。