「日本と中国、異なっているところ」志甫明音(北京外国語大学)

今回は、日本と中国で異なっているところについて、前期の授業を受ける内に気付いたことや中国人の友人との関わりの中で気付いたことを書いてみたいと思います。

1つ目は、連絡スピードが速いことです。何度か大学側に問い合わせのメールを送ったことがあるのですが、だいたい2時間以内には返事が返ってきました。また、先生方とWeChatでやり取りすることも多く、その場合はさらに早く返事がきました。

2つ目は、割り勘しないことです。上司や年上の人が部下や年下の人に奢ることは日本でもよくあると思います。一方で、友人と一緒に遊びに行く際には大半の人が割り勘にするのではないでしょうか。しかし、中国ではそうではないようです。中国人の友人とご飯を食べに行った際に、お金を払おうとしたら「今回は私が払うからいいよ」と言われました。友人曰く、割り勘にするのは「もう会わない」という意味になるそうです。最初は戸惑いましたが、今は中国人の友人と遊ぶ際には割り勘にせずに交互に払うようにしています。

3つ目は、プライバシーについてです。春学期が終わりに近づいた頃、先生からクラスのグループチャットに学生の個人情報が書かれたExcelファイルが送られてきました。修了証書をメールで送りたいから、自分の名前とメールアドレスが間違っていないか確認してね、とのことでした。そこで私が驚いたのは、私が所属していたFクラスだけでなく、全てのクラスの学生の情報が載せられていたこと、名前とメールアドレスだけでなく、学生番号・国籍・性別・奨学金或いは所属大学なども書かれていたことです。しかも、パスワードも掛けられていませんでした。日本ではこのようなことはあまりないので、中国の友人に聞いてみたところ、彼女が大学生のころにも同じようなことがあったそうです。中国は日本と個人情報の取扱いに対する考え方が違うのかもしれないと思いました。