「今後留学する人たちへのメッセージ」木下美杜(北京语言大学)

大学の留学制度やこの日中友好協会の奨学金を利用した合計1年半の留学期間を終えて、今は元の大学に復学する不安や今まで一緒に学習してきた仲間と顔を合わせられない寂しさに包まれています。もうそろそろ中国の大学は授業が始まるころではないでしょうか。去年の私は授業に関する連絡がこなくて不安だった時期だったことを覚えています。

今後留学する皆さんにメッセージ、といえるほどたいそうなことは書けませんが、私の経験も含めて、少し書こうと思います。

まず留学すると決めた時の気持ちを忘れないようにしてほしいということです。目的や未来の姿を思い描くことももちろん大切ですが、なんでこの留学に参加したんだろうと思うことが何度もあると思います。初心忘るべからずという言葉があるように、自分の素直な気持ちは覚えておいてほしいのです。どんな内容でも構いません、誰かに言うわけではないので、どんなに短く簡単でもいいので、その気持ちは忘れないでほしいです。

次に目的をしっかり持ってゴールを見据えて学習してほしいということです。これは特に履修を組んだり、長期休みの時の自習の際に必要なことです。まず留学が終わったときに自分はどのようになっていたいかのゴールを決め、そのためにはどのように授業を組むか、どのように時間を使うかを考えるとやりやすいかなと私は思います。

最後に、留学の期間を思いっきり楽しんでほしい!ということです。自分で志願して参加したことなので、つらい記憶にはしてほしくありません。適度に休息をとりながら、その場の雰囲気や現地に渡航した際はその土地の空気、町並み、食べ物、すべてを十分すぎるくらいに楽しんで帰ってきてからどれだけ話しても話し足りないくらいにたくさんの経験をしてほしいです。

私たちの次の代から、また渡航ができそうだというニュースを聞き、自分たちはいけなかったという嫉妬と羨ましい気持ちがぐちゃぐちゃになっていますが、これから留学に参加される皆さんにとって宝物となるような留学になるように応援しています。

最後になりますが、私たちのためにたくさんの支援をしてくださった日中友好協会の皆さん、関係者の皆さん、本当にお世話になりました。ありがとうございました。