「日本と中国、似ているところ、異なっているところ」馬場咲良(北京語言大学)

今月のテーマは日本と中国の似ているところ、異なっているところです。それぞれ一つずつ挙げようと思います。

日本と中国の似ているところは、やはり言葉だと思います。もちろん異なる部分も多いですが、日本語は基本的に中国語から来ているので似たような言葉が多いと感じます。その点日本人にとって中国語は非常に学びやすい言語だと思います。逆に漢字をゼロから覚えるのは相当骨の折れる学習だと思います。

先日オンライン上で知り合ったアメリカ人の子に、中国語の漢字の覚え方を聞かれました。私は、「自分は日本人だから元から知っている漢字が多くてそんな大変じゃなかったよ、」としか答えられず、少し申し訳ない気持ちになりました。漢字をゼロから覚えて使いこなしている外国人の方々には頭が上がりません。

異なっているところは、メッセージの既読と返信が日本人よりも圧倒的に早く、連絡の頻度も多いことです。これは微信などで中国の方と連絡を取っているときにいつも感じます。

もちろん個人差はあるのですが、全体として日本人と比べると連絡の取り方に大きく違いがあると感じています。

例えば、日本人の友人同士の連絡だと、長時間未読無視されたとしても相手に未読無視されていることは承知のうえで、まぁ忙しいのだろう、返信が面倒なのだろう、と感じるぐらいが普通な感覚だと思います。中国人の方と連絡を取っていると、基本的に1時間以内には必ず返信が来ます。そして一度やり取りを始めると、会話をするように一定時間続きます。また、少し連絡が遅くなるとすぐに「何かあったの?」「今日は忙しかったの?」「急に連絡頻度が少なくなったけどどうしたの?」と聞かれる事が多いです。この点が、自分の連絡の取り方の感覚と大きく異なっていたので、慣れるまでは少し面倒に感じてしまいました。

ただ実際のところ、直接的に中国人の方と交流したり、中国文化を学んだりする機会は多くないので、まだまだ立派に中国と日本の相違点を語れるような人間ではありませんが、少しずつ学んでいけばいいかなと思います。