「新たな目標に向かって」後藤由衣(北京第二外国語学院)

6月末に期末テストが行われ、約1年間に及ぶ北京第二外国語学院へのオンライン留学が終了しました。1年間のオンライン留学を経て、まず初めにこの機会を提供して下さった日中友好協会の皆様に感謝の意を表したいと思います。私はもともと大学の派遣留学で上海に行く予定でした。しかし、コロナの影響によりプログラム自体が中止となりました。今回の留学もできれば現地に行きたかった、というのが本音ではありますがコロナ渦において現地の中国人の先生との交流の機会、様々な国の留学生との出会いの機会を与えてくれた今回の留学には感謝してもしきれません。海外に行けず留学を諦める学生もいる中で、私は貴重な経験ができたと思います。

昨年の9月にスタートした中国へのオンライン留学ですが、今振り返ると山あり谷ありでした。自分の言いたいことがうまく伝えられないもどかしさ、周りの学生の中国語のレベルの高さを思い知り、辛い思いをすることもありました。しかし、コロナ渦で、しかも日本で中国語学習にさらに夢中になれたのはその時の経験があったからだと今は思います。

今回の留学を終えて、私には新しい目標ができました。それは中国「人」の魅力を多くの人に知ってもらうことです。前にも述べた通り、私は客室乗務員を目指しています。先日、中国東方航空の日本人客室乗務員の方とお話をする機会がありました。その方がおっしゃっていた言葉の中でとても印象深い言葉があります。「国と人は違う。」という言葉です。私はこの言葉にとても共感しました。なぜなら、今回の留学を通して中国人の温かさを、身をもって何度も感じたからです。残念ながら、日本人は中国に対して良いイメージを持っていない人が多く、今回のコロナの流行はそれを加速させてしまったかもしれません。中国の表には出ない、テレビでは放送されない魅力を伝えていくこと、このことがこれからの私の目標であり、今回の留学の意義です。この目標を達成するため、そして中国語を活かして仕事をしたい、という思いから今は中国の航空会社に入社したいと思っています。

2021年9月から2022年7月まで約1年間の留学生活、最終的に中国に行くことは叶いませんでしたが、日本にいたから国際交流の楽しさ、ありがたみをもっと知ることができたし、オンラインだったから、今度実際に会ったときのためにこれからも中国語学習頑張ろうと思えました。コロナで現地には行けなくても中国留学を諦めなくて良かったと心から思えるような1年間でした。

最後に今回の留学に関わって下さったすべての方に感謝したいと思います。1年間楽しい授業を提供して下さった北京第二外国語学院の先生方、1年間切磋琢磨し合った世界のクラスメイトとの一期一会は一生ものです。クラスメイトの中には時差の関係で朝2時から授業を受けている学生もいました。この1年間の経験を糧にこれからも日本と中国の架け橋となれるような人材を目指して中国語学習を続けていきたいと思います。

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