香港に来てから、もう3週間が経ったことが信じられません。
私は、慶應義塾大学法学部政治学科で現代中国政治を専攻しております。このたび、交換留学
生として1年間香港大学社会学部に留学することになりました。
私にとって今回初めての中国/香港です。これまで日本で蓄えてきた中国についての知識を、香
港で確認したり、覆され修正したり、街を歩くだけで楽しい毎日です。
例えば、香港人の友達と食事していて、”平であるから香港で菜心は好まれる”と教えてもらい、
中国の陰陽五行というものを改めて実感しました。一方で街を歩けば、日本城/A-1ベーカリーな
ど、これほどまでに日式の文字が目につくとは思っていませんでした。
大学の授業は、9/1から始まっており、既に課題と自習に追われる日々を過ごしております。私が
履修している授業の数は4つで、”China and the World”, “Hong Kong Politics”という政治系の専
門科目を2つと、”Hong Kong Culture in the Context of Globalization”というリベラルアーツ科
目、そして語学としてMandarinを履修しています。

香港大学には、Tutorialという制度があり、教授による講義の時間、いわゆる授業時間とは別に、
少人数のグループに分かれて、TAの方が主導するディスカッションの時間が毎週1時間ありま
す。つまり、講義の時間以外にも、毎週ディスカッションやプレゼンテーションを行い自分の意見
を述べる時間が別で設定されているおかげで、大変鍛えられています。というのも、どのグルー
プでも私は唯一の日本人であるから、日本人としての発言を求められる機会が多々あります。意
見に正解不正解はないとはいえ、相応の責任と十分な準備が伴うことを痛感しており、そのため
に自習をしている日々です。
授業外では、寮で同じフロアに住んでいる本土の友達と一緒に料理をしたり、Dragon Boatや
Rowingといった水上スポーツを通じて香港の自然に感動したり、夜景/高層ビル/エッグタルト、そ
れだけではない香港を探検している最中です。

感謝を忘れずに、1日1日を丁寧に大切に過ごして参りたいと思います。




