「中国語の勉強方法」三村美月(北京語言大学)

3月は、待ちに待った対面授業が始まり、多くの留学生や先生方との出会いの季節になりました。また、日本にいる時は春に咲く花といえば桜、梅しか特別に意識したことは無かったのですが、北京語言大学のキャンパス内には多くの花が植えられており、日々違う花が咲くのを見るのが通学の際の楽しみになっています。今月のテーマは中国語の勉強方法ということで、私が中国に留学してからどのように勉強しているのかを書きたいと思います。

学校に咲いている玉兰花

まず、私が中国に来てから実感したことは、頭で理解していることと、実際に口で話せることには大きな差があるということです。基本的な文法でも、実際に会話の中で話そうと思うと自分の気持ちが先走り、発音も文法もめちゃくちゃになってしまうことも少なくありませんでした。なので、中国に来てからまず私がしたことは、発音と文法を改めて勉強し直すということです。具体的には、授業に使うテキストの文を全て細かく分析し、日本から持ってきた文法書なども使って分からない部分を徹底的に無くして行きました。“了“の使い方など、意外と忘れている部分もあり、基礎の大切さを改めて実感しました。発音に関しても、日々の授業の中で先生に直して頂く部分や自分の苦手な発音を日々練習していました。

また、冬休み期間中は家にいることが多かったので、HSKのテキストや中国のドラマ、バラエティなどを通して語彙を増やすことを目標にしていました。色んな勉強法を試しましたが、その中でも、ある中国の芸能人がインタビューを受ける動画を何度も繰り返し見てマネする練習が、中国語のリズム感や文法の使い方などを同時に覚えることが出来るので良い方法だと感じました。

3月からは、授業の内容に加え、前学期に出会った日本語学科の中国人の友人と週に3回、相互学習をしています。中国語の会話の練習はもちろん、お互いの課題を手伝うことで、中国語能力だけでなく、日本語能力も鍛えられていると感じます。

留学生活も残りわずかとなりましたが、日々、中国で生活する楽しさを実感しています。残りの3ヶ月を悔いのないものに出来るよう、より多くのことに挑戦し、吸収していきたいと思います。

中国のさぼてんで食べたとんかつ。本当に美味しかった。