「留学を開始して困ったこと、面白かったこと」池尻小春(北京語言大学)

今月から本格的な授業が始まり、中国へ渡航する人もいる中で、航空券の価格の高騰や隔離期間の費用などの関係で私は後期から渡航することとなった。そのため、前期はオンライン授業を受講する予定だが、後期からの現地留学に向けて有意義な時間を過ごせるようにしていきたい。

まず初めに、留学が始まって困ったことについては、オンライン授業ならではのものが沢山ある。私が最も困ったことは通信環境の問題である。オンライン授業中にタイムラグが生じる事がしばしばあり、ただでさえ中国語の授業に着いていくのに必死な身としてはこれは非常に大きな問題なのである。ただ、授業は全て録画したものが授業後に学习通という学習アプリで共有され、動画で復習することもできるため、このような所にオンライン授業の利点もあると感じた。

また、留学が始まって面白かったことは、様々な国の人と一緒に授業を受けられるため、自分の知らなかった新しい知識や、異なる価値観に触れることが出来ることである。私の所属している中国語中級のクラスでは、毎単元ごとに口頭発表が行われ、最初の発表のテーマは「野生動物に対する本当の愛とは何か?」というものだった。この議論の中では自国でよく見られる野生動物や、どのような愛護活動が行われているのかなど、様々な国の様子を聞くことができた。このような授業を通して、自身の固定観念や先入観などを刷新していければと思う。また、私は「实况听力」というリスニングはリスニングでも街中や電車内など、より実際の生活に近い音源を元に行われる授業を受講しているのだが、この授業が私にとっては最も楽しく感じる。オンライン授業を受けている中で、やはり中国の雰囲気を感じるのは難しい。しかし、この授業を受けている時は実際の中国人の会話や、話し方などを沢山聞くことができ、まさに生きた中国語に触れられるのである。中国渡航前に様々な音源を聞き、少しでも自分の耳を慣らしておきたいと思う。

オンライン授業とアルバイト忙しくしている内に、あっという間に1ヶ月が過ぎたが、先日、空港で中国行きの飛行機を待っている夢を見た。自分の想像以上に、中国留学に対する不安よりも期待の方が大きいのだと感じる。早く正夢に出来るように、中国渡航への準備を少しずつ進めていこうと思う。