各地の日中交流ニュース

2020年4月1日号 /

餃子で春節を祝う

・青森市日中友好協会

青森市日中友好協会は2005年から中国からの帰国者の人たちに「ふれあい教室」と称し日本語を教えている。当初は100人くらいの人たちが学んでいたが、世代交代が進み現在は20人ほどに減少した。

帰国者、留学生、会員等60人が餃子作りに参加

教師は協会役員を中心に約20人が4班に分かれ、毎週土曜日に2時間行っている。青森市日中の行事の中心はこの人たちだ。春には県内の桜の名所を尋ねる「観桜会」。春、秋に日帰り旅行、9月には帰国者の人たちが借りている畑で取れた野菜で料理を味わう「収穫祭」、1月には温泉地での新年会、2月に「餃子作りと春節を祝う会」などを実施している。

また、毎年実施している県日中友好協会主催の中国交流訪問旅行に多数参加しており、現地の中日友好協会や対外友好協会と交流し、日中友好に貢献している。青森市民に向けて、中国からの留学生を講師に中国語講座も実施している。

さて、2月8日、恒例の「餃子作りと春節を祝う会」が開催され、帰国者の人たちや協会会員、留学生、町内会の役員など約60人が参加し、自分たちで餃子を作って食べ放題、大満足の一日を過ごした。

(事務局長 大塚洋二)。

 

書画に一服の清涼剤

・石川県小松地区日中友好協会

石川県・小松地区目中友好協会(浅蔵五十吉会長)は3月2日から6日まで小松市役所エントランスホールにて第16回中国著名家・老朋友「書画秀作展」を開催した。

新型コロナウイルスの影響下、「長年の日中友好交流の草の根活動を絶やさない」との意気込みで開催に踏み切った。1983年以来の交流が続く広西チワン族自治区桂林市の中国画研究会の友人の書や絵画作品27点を展示した。暗い世情の中一服の清涼剤になればと市民の訪問に期待した。

(事務局長・宮野知之)

『馬頭琴演奏会』開催。内モンゴルの
パワーみなぎる文化・音楽に親しむ

・北兵庫日中友好協会

内モンゴル自治区出身の劉偉さんと海峰さんが演奏

北兵庫日中友好協会では、2月17日、18日に「馬頭琴演奏鑑賞会」を開催した。会場は、兵庫県新温泉町内にある浜坂東小学校、照来小学校、浜坂西小学校の3会場。雪がしんしんと降り積もる寒さの中、子どもたちと日中会員10人が参加し、内モンゴルの文化や音楽に触れた。

演奏者は内モンゴル自治区出身の劉偉さんと海峰さん。子どもたちと日中会員は、初めに衣・食・住など内モンゴルの文化や自然環境について、画像を見ながら興味をもって話を聴いた。続いて、ゆったりと温かい音色の馬頭琴の演奏を聴き、広大な草原を感じることができた。

馬頭琴はモンゴルの擦弦楽器で小学校国語教材「スーホの白い馬」(モンゴル民話)にも出てくることで子どもたちにも知られている。また、ホーミーというアルタイ山脈周辺民族に伝わる喉歌と呼ばれる歌唱法での歌も聴くことができた。声帯を振動させながら同時に2つ、3つの音声を発する技巧に子どもたちも不思議そうだった。

最後に、劉偉さんと海峰さんからモンゴルの羊の骨で作ったサイコロを使った遊びを教わり、楽しい体験ができた。演奏者と子どもたち、会員との交流が、思い出の1ページになればと願う。

(事務局長 山本和正)