異文化を知ることは学び 多様性があるから発展する

2020年8月1日号 /

建築家・プロダクトデザイナー 黒川雅之さん

1937年名古屋市生まれ。名古屋工業大学建築学部卒業、早稲田大学理工科大学院修士課程卒業、博士課程修了。 株式会社黒川雅之建築設計事務所、株式会社デザイントープ主宰。 建築を家具からプロダクトデザインまで総合的に捉えた活動を行う。1976年インテリアデザイン協会賞、1979年GOMシリーズがニューヨーク近代美術館永久コレクションに選定、1986年毎日デザイン賞。

 

建築設計、インテリア設計、プロダクトデザイン、デザイナー教育ための展示会やレクチャーの参加、著書の出版と、この十数年、中国での活躍が目覚ましい黒川雅之氏。多様性を受容し続けるそのマインドに迫る。

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新型コロナ流行の直前までは、1年の半分近くを中国で過ごしていた。この十数年間、オフィスや家屋などの建築物・インテリアの設計から、家具や照明機器、時計、灰皿などのプロダクトデザイン、デザイナーへの講演会、10冊以上の著書の出版など、中国での活躍の場が大きく広がった。

「まだまだ中国を十分には知らないけれど、さまざまな風土、風景、文化、民族…、東京ではとても経験できない感動をいつも味わうことができます。地域ごとにまったく異なる料理との出会いも、毎回感動がありますしね」と思いを馳せた。―(続きは本誌で)