横浜中華街「春節娯楽表演」開催

2026年4月1日号 /

旧暦の正月を祝う「春節」でにぎわう横浜中華街(神奈川県横浜市)で、中国伝統芸能を集めたイベント「娯楽表演」が2月22、23日の両日、山下町公園の特設ステージで開催された。獅子舞や雑技、京劇が次々に披露され、詰めかけた多くの観客を熱狂の渦に巻き込んだ。

街に根付いた伝統文化が彩るステージ

冒頭、横浜中華街発展会協同組合の進藤さわと理事長は主催者を代表してあいさつし、「街に根付いた伝統文化を守り、継承していくため、新たな魅力を発信し、横浜中華街をより一層盛り上げていきたい」と意欲を述べた。MCは、地元ラジオ局「FMヨコハマ」のDJ・栗原治久氏が務めた。

「恭賀新禧 納福迎祥」と書かれためくりをくわえる獅子舞

ステージでは序盤、横浜中華学校校友会国術団が躍動感あふれる獅子舞と優雅な中国伝統舞踊で観客を引き付けた。

中国コマを華麗に操る雑技団員

続いて張海輪雑技団が、海からの浜風が吹き込む屋外会場で、中国コマを高く打ち上げて巧みに受け止める技や、頭上で大きな壺を操る「壺回し」、両足でテーブルを回転させる「足芸」を披露すると、観客からどよめきと拍手が起きた。

立ち回りの後、見得を決める京劇役者

さらに、横浜中華芸術学校・芸術団が京劇を披露し、豪華な衣装やメイク、見得や勇壮な殺陣、そしてそれらを引き立てるツケやメロディーが相まって、洗練された様式美を鮮やかに印象づけた。

観客席を練り歩く獅子舞

ラストは横濱中華学院校友会による獅子舞が登場し、アクロバティックな演技で会場のボルテージは最高潮に達した。また、福を招くとされる獅子が客席を巡ると歓喜の声が上がり、多くの観客が邪気払いを願って次々と頭を差し出し、噛んでもらっていた。

〝うま〟くいく一年に

横浜中華街の歴史は、1859年の横浜港開港に始まる。山下町周辺には中国人が多く住むようになり、関帝廟や中華会館などが建てられた。1923年の関東大震災、1945年の横浜大空襲などを乗り越え、1972年の日中国交正常化を経て、今では年間約1900万人が訪れるアジア屈指の中華街として知られるようになった。

横浜中華街では、1986年より春節を街全体で祝う「春節祭」を開催している。それまで華僑社会を中心に祝われていた春節を、一般の観光客にも開かれたイベントへと発展させ、今年は40回記念の節目を迎えた。

イルミネーション「2026春節燈花」は、「馬年吉祥(まんねんきっしょう)」をテーマに掲げ、午年(うまどし)となる2026年が、吉祥(幸せ・健康・繁栄)に満ち、すべてが「うまくいく(馬九行久)」一年となるよう、願いを込めて実施された。

メインストリートの上空に連なる国内最大級の龍のランタン

3月3日までの期間中、中華街全域はテーマカラーである赤いランタンで彩られ、メインストリートの中華街大通りでは、国内最大級の龍のランタンが行き交う人々の頭上を舞うように連なり、街を華やかに彩った。

さらに、中華街周辺の約60カ所に大きなランタンオブジェが設置され、日が傾くにつれ、春節を祝う街をやわらかな光で幻想的に照らしていた。