2月13日から15日までの3日間、東京・上野恩賜公園噴水広場で「ウエノデ・パンダ春節祭2026」が開催された。本イベントは、上野で親しまれてきたジャイアントパンダを通じて、中国文化や春節のお祝いを体験できる催しで、多くの来場者でにぎわった。
ステージでは、中国伝統のダンスや歌などが次々と披露され、会場内にはジャイアントパンダに関する展示やグッズ販売のブース、四川料理や内モンゴル料理など現地の味を楽しめる飲食ブースが並んだ。

最終日の15日は東京都心で4月並みの暖かさとなり、ステージでMCを務めた歌手・俳優の緋名(ひな)さんが、日差しの強い観客席を見渡して「今日は暑いですね。半袖の方もいますね!」と呼びかける場面もあった。変面のパフォーマンスでは、面が変わるたびに大きな歓声が上がっていた。

ゼロパンダでも上野に全国からファン集う
日本では、長年親しまれてきたパンダが1月までにすべて中国へ返還され、1972年の初来日以来、54年ぶりに国内にパンダがいない「ゼロパンダ時代」を迎えた。こうした状況の中、「パン活」(パンダの魅力を楽しむ活動)の場を求めて全国のパンダファンが上野に集まり、イベント開始前から、パンダグッズを求める人々の長い列ができていた。

各ブースでは、各地で暮らす個性豊かなパンダが顔写真とともに紹介され、会場内を巡りながら33頭の「ご当地パンダ」シールを集めるシールラリーを、子どもから大人まで楽しんでいた。

また、上野動物園に約15年間通い続けてパンダを撮影してきた写真家・高氏貴博氏(ブログ「毎日パンダ」主宰)による写真展も開催され、上野パンダファミリーを写真で振り返った。さらに、1月に中国へ返還されたシャオシャオとレイレイへのメッセージボードも設けられ、「たくさん食べて大きくなってね」「中国へ会いに行きますね」といった温かい言葉が寄せられた。

アート企画「GOGO PANDART」では、高さ1.3メートルの真っ白なパンダ像にアーティストが色をつけるライブパフォーマンスが行われた。完成作品は今後、上野の街などで、日中文化交流を象徴するアートとして展示される。

一連のパンダ関連企画は、来場者がパンダの魅力に触れるだけでなく、パンダ保護活動への関心を高め、日中文化交流のシンボルとしてのパンダの意義を再確認する貴重な機会となった。

このほか、中国伝統工芸である糖画(飴細工)の実演や、春節輪投げゲームなどの企画もあり、来場者は古くから受け継がれてきた中国文化の多彩な魅力に触れていた。

穏やかな陽気に恵まれた3日間、「パンダロス」の上野には笑顔が広がっていた。




