過去のレポートにも書いたような気がしますが、中国は比較的ネゴシエーションの国だと思います。また、そこが同じ東アジアでも日本と最も異なる点だと思います。
よく、海外で暮らすと価値観が変わるとか、性格が変わるだとか言いますが、この一年を振り返ってみると、人に頼ることが気軽にできるようになったというのが自分の中の大きな変化であったように思います。逆にそれ以外の自分の本質的な部分はひとつも変わりませんでした。
生活していると私が外国人であることはお構いなしに頼み事をしてくる人も多いですし、逆に困った時は助けてくれる人も多かったです。
最後にハルビンに一人で旅行に行った時、食べたいアイスが一人で食べるのは大きすぎたので同じく一人でいた近くの人を誘って割り勘してシェアして食べたりもしました。当時はなんとも思っていませんでしたが、帰国後に振り返るとなかなか図々しい頼み事をしたなとも思います。
日本で同じことをするかどうかは別として、人に迷惑をかけないことが一つの美徳とされている日本で育った人間からすると、迷惑はお互い様という考えの中で暮らしたことは大きな刺激でした。
また、聞いてみないとわからないことが多いというのも事実ですし、はっきりと自分の意見や要求を伝えないとお蔵入りにされてしまい最終的に困るのも自分ですので、気になることはどんどん聞くのが良いと思います。また、一見非現実的な要求も、提案すればそれに変わる手段や解決策を提示してくれることも少なくありません。何か申し訳ないなとか、迷惑かもしれないと考えることよりも、困ったらすぐ口に出したり、交渉してみるのもおすすめです。
また、この1年間、たくさんの外国人留学生たちと共に時間を過ごしましたが、それと同じくらい、自分と向き合わなければいけない時間が多かったです。私は留学期間と就職活動が重なっていたこともあり、本来であれば目を逸らしたい自分の弱みに向き合ったり、将来について考えなければなりませんでした。自分は結局のところ何がしたいのかがわからなくなってしまったり、仕事を選ぶ上で自分のやりたいことと向いていることが全く異なることに気づいたりと、毎晩一人で悶々と考えなければならない時期もありました。
しかし、常に何がしたくて今中国にいるのかを考え、自分に目的を問い直すことで目の前のことに一生懸命になれたと思っています。
また同じく留学生の友人たちは素直に私の良いところを褒めてくれることも多く、自分が外国人相手にどう映っているのかを再び考える機会にもなりました。
さまざまな年齢、バックグラウンドの留学生と出会う機会が本当に多いことが对外汉语の特徴でもあり、何気ない会話がきっかけになって、自分が考えていたよりももっと先の将来について考えられるようにもなりました。
今となっては語学力の向上だけでなく、これまで以上に自分自身と向き合うことのできた最高の1年間であり、今までで最も成長した1年間であったと振り返っています。
同じような境遇で留学する方は壁にぶつかる事や悩むことが特に多いと思いますが、そういう時こそ目の前のことに一生懸命取り組んだり、他の留学生たちと楽しむことを忘れないことが大事だと思います。




