私は社会人3年目で会社を辞めて留学しました。十分な貯金があったわけでもなく、これまで築いてきたキャリアを一度中断することにも不安がありました。それでも、「どうしても中国で学んでみたい、暮らしてみたい」という気持ちが不安を上回り、中国政府奨学金を受ける機会をいただいたことで、留学を実現することができました。
実際に留学生活が始まってからは、大好きな中国で毎日を過ごせることが本当に嬉しく、さまざまな場所を訪れ、多くの人と出会い、これまで知らなかった中国の魅力をたくさん発見することができました。
そして、留学中の経験や中国語の学習を通して、自分自身の選択肢も大きく広がりました。結果的には、前職よりもこれまでの自分の経験と関連の深い仕事を、上海で見つけることができました。留学を終えた後もこの街で働き、生活を続けられることになったのです。
留学の経験や語学の習得は、必ずしもすぐに目に見える成果につながるとは限りません。しかし、新しい環境に身を置き、さまざまな人や文化に触れることで、自分がこれまで考えていなかったような選択肢や可能性が広がっていくことを、私はこの一年を通して実感しました。
また、私は留学中、「文化芸術を通して日中の架け橋になりたい」というテーマを持って留学生活を過ごしていました。そのため、学校で中国語を勉強するだけでなく、演奏会や博物館に足を運んだり、新しい人との出会いにも積極的になることができました。一つひとつは小さな経験だったかもしれませんが、それらが少しずつつながり、最終的には留学終了までに現地での就職先を見つけることができました。振り返ってみると、この留学を通して、自分の未来をつかむことができたのだと思います。
これから留学される皆さんも、ぜひ自分なりの興味やテーマを一つ持って過ごしてみてください。音楽、歴史、ビジネス、スポーツなど、どんなことでも構いません。自分が「もっと知りたい」と思えるものをきっかけに行動していくことで、きっと授業の外での経験も、留学生活をより豊かなものにしてくれると思います。
最後に、一つだけ実用的なアドバイスをするとしたら、春節期間の過ごし方は事前によく考えておくことをおすすめします。私自身、春節の時期に帰国や旅行などの予定を入れず、一人で学校に残りました。しかし、多くの学生が帰省や旅行に出かけるため、キャンパスはとても静かになり、街のお店も休業したり、学校の施設が利用できなくなったりして、想像以上に不便で寂しい時間を過ごしました。
もちろん、一人で静かに過ごすことを楽しめる人もいると思いますが、特に予定がない場合は、帰国や旅行、友人と過ごす計画などを早めに考えておくと、より充実した春節を過ごせると思います。
この一年間の留学生活は、私にとって中国語を学ぶだけの時間ではありませんでした。新しい場所で生活し、多くの人と出会い、自分自身について考え、そしてこれからの人生につながる新しい道を見つけることができた、大切な一年でした。
これから中国へ留学する皆さんにとっても、この留学が単なる「海外で勉強した一年」ではなく、その先の人生につながるかけがえのない経験になることを願っています。
皆さんが中国で、自分らしい未来をつかめることを心から応援しています。


留学期間中ずっと改修工事中だった学校近くの桂林公園がついにオープンし、先日見に行くことができました。

寮暮らしから環境が変わり、自分で料理をしてみようと街の八百屋さんに買い物に出かけると面白い形の野菜を発見!1年間留学をしていても、自身の立場が変わるとまだまだ知らないことがたくさんあります。




