7月を迎え、ついに10ヶ月間にわたる留学生活が終了しました。さまざまな困難にぶつかりながらも、自分なりに試行錯誤を重ね、自身の確かな成長を実感できる密度の濃い期間となりました。今月のレポートでは、①修了式、②香港・深圳への旅行、③河南省での新たな生活の3点についてご報告します。
今月3日、私と同じ語言生の修了式が執り行われ、一人ひとりに修了証書が手渡されました。当日は、共に切磋琢磨してきた友人たちと無事に卒業を迎えられた喜びを分かち合いました。多くの学生が留学前に比べて成長しており、達成感に満ちあふれた表情が印象的でした。周囲に志の高い仲間がいたからこそ、これほど充実した留学生活を送ることができたのだと感じています。自分自身の成長はもちろんのこと、こうしたかけがえのない友人たちとの出会いも、本留学で得られた大きな収穫です。
式典の後は友人とKTVへ向かい、打ち上げを行いました。この留学生活の中で習得した中国語の楽曲をいくつか披露したところ、中国人の友人からもお褒めの言葉をいただくことができました。6月は期末試験や手続き等で多忙を極め、友人との時間を十分に確保できていなかったため、久しぶりに羽を伸ばし、最高の思い出を作ることができました。

修了式の様子

KTVでの打ち上げの様子
次に、今月中旬に訪れた香港・深圳旅行についてお伝えします。今回の旅行は観光のみならず、滞在ビザの有効期限を延長するための出国を兼ねて実施しました。一度中国大陸を出て香港に入境し、再入境することで1ヶ月のビザ免除期間を得るという手法であり、7月中旬に留学ビザが失効する留学生の間では広く知られている滞在延長手段です。
現地では、香港ディズニーランドや「100万ドルの夜景」で名高いビクトリア・ピークなどの主要な観光地を巡りました。また、香港独自の歴史的背景や文化、制度の違いを肌で体感することで、中国という国家の多面性に対する理解をより一段と深めることができました。

ビクトリア・ピークからの夜景

香港立法会議員のポスター
続いて訪れた深圳では、最先端のハイテク技術を多数体験しました。なかでも念願だった「無人自動運転タクシー」への乗車は非常に貴重な経験となりました。専用の配車アプリを使用すると、通常通り目の前に車両が到着します。誰も座っていない運転席のハンドルが滑らかに自走する様子には、最初こそ異様な感覚を覚えますが、その極めて高い技術水準と安全な走行に深く感銘を受けました。以前は北京でも一部体験できたそうですが、現在は運行が限られているため、深圳の先進性を強く実感した瞬間でした。
さらに深圳では、ドローンによるフードデリバリーも体験しました。公園や広場などに指定の受け取りポイントが設定されており、そこへ商品を注文するシステムです。注文からわずか十数分後、重低音とともに大型ドローンが飛来し、所定の受取ボックスの上空で停止して自動で商品を投下します。空中を搬送されてきたとは思えないほど熱々の食事が手元に届き、その利便性に驚かされました。北京ではドローンの飛行規制が厳格であるため、経済特区として発展を続ける深圳ならではの革新的な都市空間を実感することができました。

無人タクシーの走行風景

ドローンデリバリーの受取スポット
最後に、河南省でマンスリーマンションを契約し、新たな生活を開始したことについてご報告します。北京ではすでに10ヶ月間生活したため、滞在の最後は中国の地方都市のリアルな暮らしを体感したいと考え、中国人の友人の勧めもあって河南省焦作市に拠点を移しました。水道光熱費を除いて月額1,000元と、ホテル滞在よりも大幅に費用を抑えることができています。旅行者としてではなく「生活者」として地域に入り込むことで、地方都市で暮らす人々の等身大の暮らしが見えてきます。
河南省では、友人の地元のコミュニティでの火鍋パーティーに参加したり、友人ご家族の大学合格祝いの席に招待していただいたりと、北京の都市生活とはまた異なる温かく有意義な時間を過ごしています。現地の方々との会話では、河南省独特の方言の聞き取りに苦労する局面もありますが、食らいつく思いで対話を重ねています。留学プログラム自体は修了しましたが、残された中国滞在の日々を最後まで妥協せず、学びの多い時間にしたいと考えています。

河南省のマンスリーマンション内部

焦作市の名勝「雲台山」の風景




