「留学してわかった、私の大学の魅力とおすすめポイント」佐伯茜(上海師範大学)

今回のレポートでは、私が特に魅力的だと感じた上海師範大学のおすすめポイントを3つ紹介します。

1.学習環境の魅力

上海師範大学では日本人留学生の数が比較的少なく、また、留学生と中国人学生の活動や生活区域が過度に分離されていません。そのため、中国語を実際に使いながら生活し、中国人学生と自然に交流できる環境があると感じます。

上海師範大学は「985」「211」に代表される中国の最上位大学群ではありませんが、对外汉语学院は中国語教育分野において全国的にも高い評価を受けています。特に特徴的だと感じるのは、一部の留学生向け語学クラスの科目を对外汉语学院の大学院生が担当している点です。

大学院生の先生方は私たちと年齢も近く、中国語を教えたい、学びたいという双方の目的が一致しているため、単なる「教える―教わる」の関係にとどまらず、自然に交流を深めやすい環境があります。また、自分の指導方針を貫くやり方ではなく、学生からのフィードバックを取り入れながら授業内容を改善してくれるので、クラスの雰囲気や習熟度に合った授業が形成されていきます。

どの先生も非常に熱心で、授業時間外でも微信で気軽に質問や相談に応じてくださり、学習面でも大きな支えとなっています。

2.立地の魅力

私が生活している徐汇校区周辺は、近くに大きな観光スポットなどはなく生活感のある落ち着いた地域です。一方で、地下鉄を利用すれば外灘など上海中心部の観光エリアへも1時間程度でアクセスでき、穏やかな日常生活と上海ならではの都市の活気、両方を味わうことができます。

また、最寄り駅から一駅で高速鉄道の上海南駅へ行けることも大きな利点です。旅行など遠出の際にはとても便利です。

3.景観の魅力

朱色のレンガ造りの学院楼が並ぶキャンパスはどこかレトロな雰囲気があり、映画やドラマのロケ地として使用されることもあります。校内には緑が多く、季節ごとに異なる花々が咲き、勉強の合間に散歩をするだけでも季節の移ろいを感じることができます。

留学生活では学習環境だけでなく、毎日を過ごす空間そのものも大切だと感じています。その点で、上海師範大学は学びと生活の両方に恵まれた環境であると感じています。

いつも授業を受けている南大楼

春にはキャンパス内で満開の桜を見ることができました。

今月の成果

今月は、「留学が終わる前にできるだけ中国各地を見ておきたい」「暑さが本格化する前に遠出をしたい」という思いから、泉州と北京を訪れました。

普段の私はあまりアクティブではなく、旅行も上海から高速鉄道で1〜2時間ほどの近距離が中心でした。いつも他の奨学金生のレポートでさまざまな地域を訪れている様子を見て少し羨ましく感じていて、今回は私にとってはかなり思い切った挑戦でした。

泉州では、南方らしいおおらかな空気の中で非遗(無形文化遺産)体験をし、一方の北京では、首都ならではの厳格で重厚な雰囲気を感じ、以前から訪れたいと思っていた万里の長城や故宮を実際に見て中国の歴史の厚みを肌で感じました。気候や街の景観、人々の話し方など二つの地域で全く異なり、中国という国の広さと多様さを改めて実感しました。

泉州で非遗簪花を体験しました。女性の美しさ・生命力・幸福などを象徴しているそうです。
背景の黒い模様の入ったオレンジのレンガの壁も、この地域独特のものです。

故宮。北京の建物はグレーのレンガにオレンジの屋根が印象的でした。建物の色合い一つとっても地域ごとの特徴があります。

来月の目標

今月は遠方への旅行や、就労ビザ申請準備のための急な帰国なども重なり、授業や中国語学習への取り組みがややおろそかになってしまったことが反省点です。

6月末には留学生活最後の試験期間があります。留学の締めくくりとして悔いの残らないよう、もう一度気を引き締めて学習に取り組みたいと思います。