5月になり、半袖を着る日が段々と増えてきました。今月のレポートでは、①五一休暇での旅行、②中国将棋大会の企画・開催、③5月末に開催された国際文化祭の3点についてご報告します。
中国のゴールデンウィークにあたる労働節は、今年5月1日から5日までの5連休となり、大学の授業も休みとなったため、この休暇を利用して西安と成都へ旅行に行ってきました。どちらも中国留学を開始する前からぜひ一度訪れたいと考えていた場所であり、出発前から期待に胸を膨らませていました。
唐の時代の都であった西安には、歴史に関する重要な史跡が数多く残っています。私たちはまず、世界遺産である「兵馬俑」に向かいました。何度もメディアや書籍で目にしていたにもかかわらず、実際に目の当たりにすると、その圧倒的なスケールと迫力に言葉を失いました。現在もなお発掘調査が続けられており、未だ多くの謎が残されているという解説を聴き、中国古代史のロマンに知的好奇心を大いに刺激されました。

兵馬俑の様子

中国のGWはやはり人が多いです
西安には他にも、古代の日中交流に深く関わった阿倍仲麻呂と空海の記念碑があり、日本人観光客に人気のスポットとなっています。記念碑の近くには日本語の解説文も用意されており、碑が建てられた経緯や往時の交流の歴史を深く学ぶことができます。皆さんも西安を訪れる機会があれば、ぜひ足を運んでみてください。

空海の記念碑

阿倍仲麻呂の記念碑
西安を巡った後は、高速鉄道で成都へと移動しました。現地では、中国人の友人が観光地を案内してくださいました。成都一番の人気スポットは、間違いなく「成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地(通称:パンダ基地)」です。文字通りパンダの育成・繁殖を目的とした施設で、東京ドーム64個分もの広大な敷地を誇ります。約260頭ものパンダが飼育されており、かつて上野動物園で1頭のパンダを見るために長蛇の列に並んでいた自分からすると、信じられないような贅沢な環境です。野生に近い環境での飼育に力が入れられており、ガラス越しではなく、わずか5メートルほど先で寛ぐパンダを直接観察することができます。成都の都心からのアクセスも良く、大変おすすめの場所です。

子パンダ達の様子

和歌山アドベンチャーワールドで暮らしたパンダの記念碑
次に、大学で開催した中国将棋(象棋)大会についてお伝えします。今学期から始めた留学生支援のインターンで担当となった学生が、母国ホンジュラスでU18のチェスチャンピオンだったことが分かり、彼と一緒に中国将棋の勉強を始めたことがすべてのきっかけでした。はじめは独特なルールを覚えるのに苦労したものの、コツを掴んでからは寝食を忘れるほど熱中するようになり、他の友人も巻き込んで、一時期は大学内で小さなブームが巻き起こりました。
せっかくの機会なので、この熱量を何らかの形に昇華させたいと考え、インターン先に資金援助を要請しました。そして中央民族大学の学生とも協力し、留学生と中国人学生が共に真剣勝負を楽しめる「中国将棋大会」を企画・開催するに至りました。 大会当日は、ホンジュラス出身の彼が現地中国人の実力者2人からも勝利をもぎ取るなど、連戦連勝で見事優勝を果たしました。私自身も思いのほか勝ち進むことができ、3位入賞という大満足の結果で終えることができました。

大会当日の様子

大会当日の様子②

優勝したホンジュラス出身の友人
自分が起点となって企画した大会が、多くの関係者を巻き込みながら形になっていくプロセス、そしてその題材が「中国将棋を通じた草の根の文化交流」であるという点に、政府奨学金生として留学させていただいている身ならではの大きなやりがいと誇りを感じました。
最後に、5月末に開催された国際文化祭についてお話しします。毎年この時期に開催される本学の国際文化祭は、規模こそ北京の他の総合大学と比べて小規模であるものの、限られた会場に留学生と現地学生双方の熱気が凝縮される、非常にエネルギッシュなイベントです。 今年の日本ブースでは、たこ焼きやかき氷の販売、ヨーヨー釣り、射的、法被を着用しての写真撮影など、多彩な企画を用意しました。一ヶ月ほど前から準備を進め、企画の実現可能性や現地学生からの前評判をリサーチするなど、成功に向けて日本人留学生が一丸となって議論を重ねてきました。
当日は期待以上の大盛況となり、本当に多くの方々に日本ブースへ足を運んでいただくことができました。特にかき氷販売は途切れることのない長蛇の列ができ、嬉しい悲鳴が上がるほどでした。また、通常の企画とは別に、伊藤園様から新商品のお茶200本の協賛をいただき、日本文化の多様な側面を世界中の人々にアピールできたと考えています。 留学生が自国の文化を中国の学生に伝え、国籍を超えて多様な人々と交流できる素晴らしい機会となりました。準備に多くの時間を費やした分、私自身の留学生活の「集大成」と呼ぶにふさわしい、最高のイベントとなりました。

準備中の日本ブースの様子

大盛況の日本ブースの様子

当日の日本ブースの様子②

仕事をしている時の私の様子




