「私が取り組んだ日中友好活動と、そこから得たこと」森田琴美(復旦大学) 

留学に行ったばかりの時にせっかく違う国に行くのなら普段やらないことをしてみようと思い、学生団体に入って、上海にいる日本人大学生と中国人学生の合同成人式の開催に取り組みました。そこで知り合った中国人学生と話して交流することで互いの理解を深めることができたと同時にこのご時世の中で日中友好活動に寄与できたことはとても大きな学びであったと感じています。

一方で、このような団体として執り行う大きな活動だけでなく、私個人として対人関係を築くことにも意義があったように感じます。

日々の暮らしの中で、飲食店の老板,タクシーの運転手、大学生、街で偶然知り合った中国人などとの関わりを蔑ろにしなかったことが、留学生という立場上、自分の中で一つの大きな役割であったと考えています。

特に年齢層が高い人は気軽に話しかけてくれる人が多く、そこから会話が生まれることも少なくありません。最初は中国語の練習としての機会であったようにも思いますが、ある時大米先生というチェーン店でご飯を食べていた時、スタッフが話しかけてくれた時がありました。私の携帯の画面が日本語であることに気づいて、日本人留学生だと気づいてくれたことがきっかけで会話が弾んだのですが、その時に「昔一人だけ偶然知り合った日本人の女性がいたんだけど、連絡先を持ってなくてもう会えない。だけど、あなたの笑顔が彼女と同じように素敵だから、思い出したよ!」と素敵な言葉をいただきました。その時は中国によくいる褒め上手なおばちゃんだなくらいに舞い上がっていただけでしたが、よく考えると相手の記憶の中で、私があの時話した日本人として残っていくのかもしれないと思いました。

留学生からすれば、生活していく中で多くの中国人と出会うことができますし、一瞬の会話として忘れてしまうことかも多いかもしれませんが、彼らにとっては人生の中で出会う、最初で最後の日本人、外国人かもしれないのだと思うようになりました。

両国の関係性上、政治や歴史絡みのことを言われることも私の場合は少なくなかったですが、あくまでも対人関係の一つとして他の話題で盛り上がったりすることもできますし、常に、相手は私個人としてだけでなく”日本人”として見ていることも忘れてはいけないと感じました。

もちろん、相手にいい印象を残すことだけが正しいとは限りませんが、あの時出会った日本人が良い人だったなという記憶が彼らがこの先出会うかもしれない日本人との交流の垣根を低くしたり、民間交流の最も基本的な土台を築き上げる助けになると感じています。

友好活動というと何か大きなことを成し遂げないといけないような気がしてしまいますが、こうした自分一人でもできる小さな心がけの一つ一つが最終的に人同士の友好に大きく作用すると考えるようになりました。帰国後も、多くの中国の方と関わりを持ち、互いに理解を深め、良好な関係を築いていけたらと思います。

日中友好成人式

ハルビンでシェアして食べたアイス、美味しかったです。