「私の暮らしている北京」岡崎葉生(北京大学)

6月末、期末テストも終わって留学の全ての工程が終了しました。中国では卒業シーズンのようで、北京大の校内ではガウンや四角い帽子を被って記念撮影をする人々をよく見かけます。また、授業が終わって早々に旅行に行ったり、帰国したりする留学生が多く、留学生活の終わりはあっさりしているなと感じました。

受験生優先!

私は7月下旬に日本に帰国する予定です。それまでの間、北京の街のまだ探索できていない場所に行き、そして北京大学の図書館を活用できるだけ活用しようと思います。先日は、天安門広場に行きました。現在、天安門広場に入るには予約が必要で、それでいて天安門には近づけず前から見るくらいしかできません。そのため私は天安門に行くのをつい後回しにしていたのですが、せっかく北京にいるのだからと帰国前に行ってみることにしました。5・6年前に天安門に来た際は、門の上に上がって室内の展示などを見ることができたと記憶しているのですが、今回は遠くから門の写真を撮ることくらいしかできず少し残念でした。

後列の人々は前列のスマホ画面を見ている

 

私は夕暮れ時に訪れたので降旗の様子を見るのを楽しみにしていましたが、同じく降旗を見にやってきた人々が大勢いて、出遅れた私は人垣の合間から儀式の様子をチラチラと眺めるのが精一杯でした。ただその日はちょうど晴天で夕暮れの様子も美しかったので来てよかったです。夕暮れといえば、天安門に掲げられている毛沢東の肖像画の背景色が水色と白色とピンク色というファンシーな色合いなのはなぜだろう?と思っていたのですが、夕暮れ時の空の色合いがまさにその肖像画の背景色と同じで、あれは夕暮れ(どちらかというと夜明けの方かも)の色だったのか!とこっそり納得することができました。

北京は最近とても暑い日が続いています。日中最高気温38度なんて日がザラにあります。外に出て歩いていると、とにかく暑くてついつい道端でアイスや冷たい飲み物を買ってしまいます。ただ、日本のように湿気が多いわけではないので木陰に入ると暑さが結構マシに感じるのは新発見でした。そのせいか影の中にあるベンチや草地で横たわって休んでいる人をよく見かけます。(それがきっかけで北京には日本でよく見かける「排除ベンチ」が全然ないことに気付きました)また、夜に胡同を歩いていると上半身裸のまま外に出てきてだべっているおじさんたちもいました。北京人の避暑方法を真似できる部分は真似しつつ、残りの北京生活を目一杯楽しもうと思います。

麺が美味しかった炸酱面。日本のとも韓国のとも違う感じだった

観光名所で写真を撮るとき、みんなが撮るものを技術がない私が撮ってもしょうがないのでは?と思い、周りの人込みで撮るようになりました。人々が着ている服とか雰囲気などを何十年後かに見たら面白いかも