「北京語言大学について」黒田稔子(北京語言大学)

北京語言大学は外国人の大学と言われるほど留学生が多く、外国人に対する中国語教育のレベルが高い。
必修科目のクラスは細かくクラス分けされ、初級(上)(下)、中級(上)(下)、高級(上)(下)に分かれている。1クラス約20人くらいで同じレベルのクラスが複数あり、中級(下)だけでも4クラス以上存在する。また、選択科目もあり、自分が学びたい科目を選べる。私は将来、中国語に関わる仕事がしたかったので、「经贸汉语口语」を選択している。他にも、「视听说(中国のバラエティーなどを見ながら単語などを勉強する)」、「中国歴史」など、中国の文化・習慣を中国の視点から学ぶことができる。

時間割

また、学内では万里の長城に行く活動や運動会、文化祭などイベントがたくさんある。文化祭では日本の文化に関する出し物をする。中国語の勉強だけでなく、コミュニケーション力を向上させたり、経験値を上げることができる。

万里の長城

文化祭

北京語言大学のキャンパスは、中国の大学にしてはかなりコンパクトなほうで、キャンパスの端から端まで歩いても15分もかからない。他の大学の食堂やカフェではQRコードを読み込んで商品を注文できるところも多いが、本大学は自分で直接注文するようになっているので、食材の名前を覚えやすい。
学生は、例えば日本語専攻の学生は日本語がとても上手なため、まだ中国語では伝えきれない日中間の話題や自分の悩みについて日本語を交えながら話すことができる。まだ現地の人と中国語で話すのは難しいが、日本語を使わずに中国語で会話の練習がしたい場合は、外国人に中国語を教える学科の学生とわからないところを中国語を教わりながら、コミュニケーションを取ることができる。また、留学生の中にはビジネスのために語学を勉強しており、中国のエンターテイメントは興味がないが、欧米や韓国のドラマを見るのが好きな人もいると思う。そういった趣味が同じな留学生や中国人学生が中国語で話すことはとても良い国際交流になると思う。
北京語言大学の特徴を挙げるとするならば、語学勉強の有名な大学であるため、留学する日本人が多い。また、北京語言大学東京校の学生も本科生として留学して来るため、他の大学に比べると日本人留学生は比較的多くなっている。よって、本大学で日本語をほとんど使わない環境作りをするには、中国人学生や他の国の留学生と積極的に会話したり、外に出て遊びの中で言葉を学ぶことが大切だと思う。