「日本と中国、似ているところ、異なっているところ」伊藤 真弥(上海外国語大学)

中国と日本は近い国ということもあり祝日や文化において似ている点が多いように感じていました。実際に中国で過ごしてみると、異なっている面に多く気付きます。今回は特に異なる点に焦点を当てて共有していきたいと思います。

一つ目は、飲食店での行動の違いです。日本は一般的な飲食店であれば、混んでいる場合は順番待ちがあり、空いている席に座り、店員へ注文を伝え、食後に支払いをします。中国では、人がいなくなった席が空いている席という認識のためテーブルの上が片付け終わる前に案内されることもあります。また、注文も店員に注文するのではなく、スマホでQRコードを読み込み支払いまで済ませられるお店が多いです。中国に来た当初は言語面での不安もあったため、この注文方法に助けられていました。

二つ目は、マスクに対する意識の違いです。コロナも終息に向かっており、街中でもマスクの着用が義務付けられる場所がほぼなくなりました。日本では、まだマスクを着用している人が多いと聞きます。中国では、街を歩いているとマスクをしていない人の方が多く感じられます。先日コラムで目にしたのですが、日本人がマスクを外したがらない原因の一つを表現方法の違いだと書いてありました。顔文字で例えられていたのですが、日本人の使う顔文字は目の違いで感情を伝えるため、口元が隠れていても目で感情を伝えらえれます。しかし他国では口元で感情を伝えるため、マスク着用が表現方法を奪われていることになり、早い段階でマスクを外すことにつながっていると説明していました。中国で顔文字はあまり使われていませんが、表現方法の違いも一つの要因になっているのではないでしょうか。

現地での生活から新たに発見した違いや、事前の予想と違った点など多くあります。残りの期間でも比較していくことで、自身の見解を広げていきたいです。

4月上旬にチューリップが見頃になりました。私の地元では桜の開花時期が遅いため、気温差に改めて驚きました。公園も多く様々な花を見に行くことが楽しいです。

書道の先生が書いてくれたしおりです。好きな言葉を自身で選んだのですが、日本人らしいチョイスだと言われてしました。他の方は、“暴富““長楽”“智慧”などを選択していました。

中間テストが終わり息抜きも兼ねてみんなでゲームをする日がありました。罰ゲームに早口言葉が用意されていたのですが、先生以外に言える人がおらず、ゲーム以上に盛り上がりました。

中国の“象棋”をやりました。思っていたよりも基本的なルールは覚えやすかったです。中国文化に触れられる機会が毎週あり、クラス以外の友人も増えました。これからも積極的に参加していきたいと思います。

日本で話題となっていた映画を観に行きました。チケットを買い間違えてしまい、中国語版で観たのですが、自分の想像以上に聞き取れ、日本人の友人と驚きました。買い間違えたことが、思いがけず自分の中国語力の向上を知る機会になりました。