「中国留学~前期を終えて~」志甫明音(北京外国語大学)

2月末から始まったオンライン留学も、6月で前期の授業が全て終了し、あとは7月4日に行われる終業式を残すのみとなりました。今回のレポートでは、前期を振り返ってみようと思います。

前期を通して得られた成果

成果として一番に挙げられるのはリスニング力の向上です。前期の一番初めに、クラスごとにオリエンテーションがあったのですが、その時は先生やクラスメートの話を半分くらいしか聞き取れませんでした。ほかのクラスメートを見てみると先生の話を頷きながら聞いていて、「あ、もしかして聞き取れていないのは自分だけかも…」と思い、とても焦りました。さらに、先生がもう少し話すスピードが速くても大丈夫かどうかを学生にたずね、何人かのクラスメートが賛成したのです。そのとき私は、今のスピードでも聞き取れていないのにこれ以上速くしないでほしいと思いましたが、遠慮してしまい伝えることができませんでした。そのような不安の中で前期の授業が始まりましたが、前期が終わる頃には先生の言葉を大体理解できるようになりました。先生は普通话の綺麗な発音で、わかりやすい単語を用いて話してくれているので聞き取りやすいのだとは思いますが、それでも初めの頃よりリスニング力が向上したことが感じられてうれしかったです。

前期の反省点

反省点ですが、まず積極的に発言できなかったことが挙げられます。授業中に発言の機会はたくさんあったのですが、はずかしがったり間違いを気にしたりして、積極的に発言することができませんでした。そのため、リスニング力に比べるとスピーキング力があまり伸びなかったと感じました。教科書に「听懂别人的话不等于自己会说了」という例文が出てきたときは、その通りだなあと思って1人ですごく頷いてしまいました。後期の授業ではもっと積極的に発言したいと思います。

また、中間テストが終わり前期の後半に入った頃から授業への集中力がやや途切れてしまった気がします。オンライン授業に慣れて気が緩んでしまったのと、ずっと家の中で座ってパソコンの画面を見続けているので、少し疲れてしまったのだと思います。クラスメートも同じように少し疲れた様子で、先生も「みんなもうちょっと元気出して~」と言っていました。そのころ何度か十分に予習をせずに授業を受けたのですが、内容を理解することに精一杯で、発言の機会を逃すこともありました。後期はこのようなことがないようにしたいです。

前期の感想

オンラインとはいえ、私にとって初めての留学だったので初めは少し緊張していました。しかし、始まってみると本当にあっという間でした。

もちろん現地に行けずオンライン授業だったことは残念でしたが、先生方は皆優しく、クラスメートも皆真面目で、環境にとても恵まれていたと思います。授業を通して国ごとの文化や考え方の違いを学ぶことができましたし、これも留学を経て得られたものの1つだと思います。

最後に皆で写真を撮りました

7月から約2ヶ月の夏休みに入りますが、語学は勉強しなければすぐに忘れてしまうので、継続して勉強したいと思います。