「留学を終えて」新保陸斗(復旦大学)

留学生活は振り返ればあっという間でした。日本を出発し初めて復旦大学に足を踏み入れたあの日や、緊張しながら教室に入った授業初日のことを、今も鮮明に覚えています。

帰国後、以前の日常に戻ると、まるで夢を見ていたかのように感じることもありました。しかし、留学中に知り合った友人たちと連絡を取ったり写真を見返したりすると、夢ではなく自分は本当に中国で11ヶ月間生活し様々な経験を積んだのだと実感します。

留学中はまず中国語の学習に励みました。継続して授業に出席し、定期試験で毎回90点以上を獲ることができ、先生からもお褒めの言葉をいただきました。はじめは苦労したリスニング・スピーキングの授業は最も成長を実感でき、お気に入りの授業になりました。自主的に発言し自信がついたと思います。

目標としていたHSK6級とHSKK高級にも、予定より早く合格することができました。以前から検定試験だけの語学力にならないようにしようと意識していましたが、それでもやはり漢字からの推測に頼っている部分はあるので、今後も特に会話に注力して学習を継続していきます。

先生方の温かいご指導が印象に残っています。先生方は本当に熱心で、授業以外にも生活面や行事等で親身に支えてくださり、一緒に食事をする機会もありました。学生一人一人のことを大切に考えてくださっていることが伝わってきました。おかげでより一層学習に力を入れることができ、お話を伺う中で多くのことを学びました。心から感謝しています。

何度か開催された国際交流イベントに毎回参加し、中国や他の国からの学生と交流しました。多様な出身、専攻の学生たちとの会話は刺激的で、いつも数時間があっという間に過ぎました。日本語を学んでいたり日本に興味を持っていたりする中国の学生は想像していた以上に多く、有意義な交流ができました。イベントをきっかけに知り合って交流が続いている友人もいます。

交流イベントだけでなく、日常の中でも積極的に現地の人々と話すよう努めました。特に寝台列車では初対面の方と何時間も会話が弾むことがありました。時には慣れない方言を聞き取るのに苦労しつつも、日本を旅行して楽しかった思い出や、中国でおすすめの旅行先や料理といったお話を聞きました。私が中国で生活した中では、かつての私なら会話を交わさずに過ごしていたような場面でも、自然と雑談が始まることが多くありました。

また、身近な学生たちが勉強や研究に真剣に取り組む姿からも、大きな刺激を受けました。尊敬すると同時に、私自身もより努力しなければならないと思います。

留学前は中国語で人と話すことに不安を感じていましたが、今では初めての場所やお店でも気楽に一人で行けて、新たな人との会話を楽しめるようになっています。中国語を通じて、中国だけでなく各国出身の留学生から直接それぞれの経験や価値観を聞くことができました。日本と違う習慣も多く、新発見の連続でした。

毎日の日記に加え、実際に見聞きして学んだこと、発見、自分自身の考えを記録に残すようにしていました。今後も定期的に読み返していきたいです。

お世話になった全ての方々、本当にありがとうございました。留学は終わりましたが、そこで得た新たな知見、経験、友人とともに、これからを歩んでいくのが楽しみです。