「中国から世界へ」木下友希(吉林大学)

中国での留学生活がついに終わりを告げました。後期は前期よりもさらに早く時間が過ぎていったように感じます。それは、中国での生活に慣れ、日々の暮らしの中で大きな困難を感じることが少なくなったからかもしれません。

私の後期の留学生活は、さまざまな場所を訪れ、多くの経験を積んだ期間でした。一人で北京を訪れ、友達に会うために上海や蘇州、さらにはベトナムやエジプトへ足を運びました。その中で、多くの人との出会いや新しい発見がありました。

旅行を通して、中国国内だけでなく世界にはさまざまな文化や価値観が存在していることを学びました。本レポートでは、私が後期の留学生活で経験した旅行と、そこで得た学びについて紹介します。

日本大使館の訪問の機会をいただいたことがきっかけとなり、一人で北京を訪れました。留学生活にも慣れてきた頃でしたが、初めて高鉄や地下鉄などの交通機関を利用し、ホテルでの手続きもすべて自分で行ったことで、自分自身の成長を実感しました。

北京では一泊二日の短い滞在でしたが、故宮、景山公園、南锣鼓巷や三里屯などを巡りました。一人で行動する中でも、写真撮影を手伝ってくれる人や道を教えてくれる親切な人に出会いました。また、地下鉄やシェアサイクルを利用することで、観光地へ効率よく移動できる交通網の発達にも驚きました。

故宮で撮影した写真

一方で、タクシーの運転手の北京語が聞き取れず苦労したことや、私が生活していた東北地方と比べて物価が高いことなど、新たな発見もありました。同じ中国であっても地域によって文化や生活環境が大きく異なることを知り、異なる環境の中でも自分で考え行動する力を身につけることができたと感じています。

また、友達に会うために上海や蘇州も訪れました。外灘、武康大楼、豫園、平江路、留園などを実際に目の当たりにし、これまで本やインターネットでしか見たことのなかった景色が目の前に広がっていることに感動しました。歴史的な街並みと近代的な都市が調和する上海、そして伝統的な庭園文化が残る蘇州を訪れたことで、中国の地域ごとの文化や歴史の違いを知ることができました。蘇州で暮らす友達との再会を通して、人とのつながりの大切さを改めて実感しました。

外灘の夜景

平江路で友人と船に乗った際の写真

留園で撮影した写真

ベトナムでは東京で出会ったベトナム人の友達の結婚式に参加しました。ハノイ、タインホア、ニンビンを訪れ、日本や中国とは異なる文化や習慣に触れることができました。久しぶりに再会した友達がウェディングドレスやアオザイを身にまとい、幸せそうに笑う姿を見て、私も幸せな気持ちになりました。特に、地域の人々が一体となって新郎新婦を祝福する様子がとても印象的でした。また、現地では友達の家族や親戚の方々にも温かく迎えていただきました。言葉が全く分からない中、笑顔や身振りを通して交流することで、相手を理解しようとする姿勢や積極的なコミュニケーションの大切さを学びました。

ベトナムで、結婚式へ向かう途中に撮影した写真

また、エジプトではカイロやシャルム・エル・シェイクを訪れました。長春で出会ってから約半年ぶりに友達と再会することができ、とても感動しました。ピラミッドやスフィンクス、ツタンカーメンなどの歴史遺産を実際に見学し、その壮大さに圧倒されました。

エジプトでラクダに乗った際の写真

シャルム・エル・シェイクで紅海を背景に撮影した写真

また、エジプトでは日本や中国とは異なる文化や宗教、人々の暮らしに触れることができました。街を歩く中で、地域によって生活環境や経済状況に大きな違いがあることを目の当たりにし、これまで自分が当たり前だと思っていた価値観が世界では決して当たり前でないことを実感しました。現地の人々はとても明るく親しみやすく、アジア人が珍しいためか一緒に写真を撮ってほしいと声を掛けられることも多くありました。一方、生活の厳しさを感じる場面にも直面し、社会環境が大きく異なることを実感しました。留学を通して出会った友達がいたからこそ、このような新しい世界に踏み出すことができたことに心から感謝しています。

今回の旅行を通して、中国への留学があったからこそ世界各国の友達と出会い、その縁が新たな国や文化を知るきっかけになったことを強く実感しました。中国語を学ぶだけではなく、多様な文化や価値観に触れ、様々な国の人々と交流したことで、私の視野は大きく広がりました。また、自ら考えて行動する力や、自分の考えを相手に伝える力も身についたと感じています。この一年間の留学で得た経験や出会いを大切にし、異なる文化や価値観を尊重しながら、今後も成長し続けていきたいと思います。