留学を開始して困ったこと、⾯⽩かったこと 北京⼤学 中津⼤介

9⽉、留学を開始するにあたりまず私が⼾惑ったのが、出費の多さである。留学前にあらかじめ⽇本の⼝座と連動した銀聯カードを準備し、それを持ってきたのだが北京⼤学付近の多くの場所では使⽤できず⼈⺠元が不⾜しがちであった。⽇本円で現⾦数万円も持ってきてはいたが、⼿続きの関係でパスポートを⼤学に預けてしまったため2週間ほど銀⾏での両替ができなくなった。⽇本での下調べが⾜りずこのような事態になってから焦るくらいならもっと多めに準備したほうが良いと感じた。

また、⽂化の違いにより困惑することも何度かあった。私は特にトイレと、お⾵呂に関して違和感を感じる機会が多かった。トイレに関していえば、私が想像していたよりも圧倒的に洋式トイレが少なかった。衛⽣⾯でも⾯⾷らうこと多々あり、⽇本のトイレが多くの外国⼈観光客に好かれる理由を認識することができた。

お⾵呂についての⽇本と中国の⽂化の違いは、多くの⽇本⼈が知らないだろう。中国⼈には⽇本⼈ほど湯船につかる習慣がないのは知っていたが、銭湯のような⼊浴施設もあまりにも少ないのである。湯船につかることがルーティーンの⾃分には少し⾟かった。

しかし、⾃分にとってほとんどの⽂化の違いは⾮常に興味深く、留学に来てから新鮮な⽇々を過ごすことができている。

また、中国留学ではあるが、北京⼤学は国際⾊豊かな⼤学でもあるので多種多様な国家から来た様々な⺠族、宗教の⼈々と⾮常に有意義な交流ができる機会が多くある。その交流の中で私が興味深いと思うのは、我々⽇本⼈が考えている以上に海外では広く⽇本の漫画・アニメの⽂化が浸透していて、⾮常に⾼い評価を受けている点である。北京⼤学に来ている留学⽣と話をするとき、⽇本から来たというと多くの男⼦留学⽣が「NARUTO」の名前を挙げた。もちろん⼤半の学⽣が「NARUTO」以外にも様々な漫画・アニメを知っており、それをきっかけとして⽇本語を勉強したことがある、またはしている学⽣も少なくない。

北京に留学に来て、⽇本ないる時には気付けなかった⽇本の良さ、誇れる⽂化に気付けたことは私にとって有意義であり、この事実を多くの⽇本⼈に伝えたいと感じた。

万⾥の⻑城

北京⼤学⻄⾨

北京⼤学内の未明湖

⽻⽑球馆