各地の日中交流ニュース

2021年9月1日号 /

五輪体操、日中友好の応援

・福井県鯖江市日中友好協会

東京五輪・パラリンピックで中国のホストタウンになっている福井県鯖江市で7月26日、体操男子団体の決勝を観戦するイベントが開かれた。体操ファンら約80人が集まり、ハイレベルの熱戦を見守った。新型コロナウイルスのため同市での事前合宿の受け入れは中止となったが、パブリックビューイング(PV)を通じて日中の絆を深めた。

イベントは市と市教委が主催。40年以上にわたる鯖江市―中国の友好の歴史を振り返る動画が冒頭で紹介された後、佐々木勝久市長や小竹英雄・市体操協会長、田中敏幸・市日中友好協会長が日中両チームの健闘を願ってあいさつした。

来場者たちは日中の国旗をあしらったうちわを手に観戦。試合は日中とロシアオリンピック委員会の3チームが競り合う展開となり、会心の技が決まるたびに会場からは大きな拍手が起こった。

終盤に日本が追い上げた結果、日本が銀メダル、中国は銅メダルに輝いた。観戦した高校1年の女子生徒は「家での観戦より熱がこもった。体操を通じて中国との交流がさらに広がればうれしい」と話した。PVの様子は中国でもテレビ報道された。

鯖江市は地場産業をきっかけに中国との友好を深めてきた経緯があり、体操競技はスポーツ交流の中心を担っている。(事務局 大森治幸)

パブリックビューイングの会場(鯖江市文化の館)。中央であいさつしているのは田中敏幸・鯖江市日中友好協会長。

《関連動画》

 

日中の学生が見た「東京五輪」

・神奈川県日中友好協会 青年学生部会(チャイ華)

日中の若者が今回の五輪をどう見たのかをテーマに発表してもらい、相互理解を促進することを目的に、8月15日にオンラインイベント「日中の学生が見た『東京オリンピック』」を開催しました。

日本からは慶応義塾大学1年・古川智恵さん、上智大学1年・稲葉凛さんが共同で、開閉式、競技などをテーマに、世界中に感動も多く与えてくれたことを、それぞれの意見を持って発表しました。

中国からは上海杉達学院大学2年生の曾佳衣さん、斉超悦さんが発表。曾さんは五輪選手のフェイクニュースを例に、騙されないよう真に受けない、情報の根拠を見つける、公式情報や声明を待ってほしいなどと呼びかけました。斉さんはスポーツマンシップ、マスクのやり取りなど、人の温かい気持ちと理念について発表しました。

本イベントでは発表者、参加者との交流時間を設け、感想発表などを行い、もし自分がオリンピック選手だったら何の競技に出場したいかなどのユニークな質問も出ました。

オンラインイベントでは、日本、中国から気軽に参加することができます。本イベントでも、発表者及び参加者は有意義な時間を過ごすことができました。チャイ華はこれからも日中交流の促進に尽力していきます。またいつか対面でも日中交流ができる日を期待して。(宮坂宗治郎)

 

★神奈川県日中友好協会青年学生部会(チャイ華)・メンバー募集中!

神奈川県日本中国友好協会青年学生部会の通称で、日中友好ボランティアグループです。学生、社会人が登録しています。興味のある方は、SNSのメッセージかメールにてご連絡ください。

 

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