「留学初月のリアル」吉﨑梓(厦門大学) 

1.困ったこと――語学面について

厦門での留学生活が始まって、まず困ったことは、現地の中国語が聞き取れないことです。厦門では方言が使われることも多く、標準語とは異なる発音や話し方をする方もいらっしゃるため、最初は中国語が聞き取れないことがすごくストレスでした。

また、私は日本人ですが、見た目だけでは外国人だと気づかれにくく、こちらが中国語で話しかけると、普通の中国人だと思われて、かなり早口で話しかけられることもありました。最初は聞き取れずに困ることもありましたが、「外国人なので、もう少しゆっくり話していただけますか」と伝えると、ゆっくり話してくれたり、分かりやすい言葉に言い換えてくれたりする人が多いことに気づきました。

そのため、分からないときは無理に分かったふりをせず、正直に伝えることが大切だと感じました。

授業でも、自分の中国語力について少し引け目を感じることがありました。周りのクラスメートには、幼い頃から中国語を勉強している人も多く、古詩をピンインなしでスラスラ読んでいたり、グループディスカッションで流暢に意見を話していたりします。そうした姿を見ると、自分の力不足を感じることもあります。

しかし、こうした経験を通して、中国語の勉強をもっと頑張ろうという意志が強くなりました。授業の予習や復習を欠かさず、先生やクラスメイトとも積極的に関わっていきたいです。

2.面白かったこと――中国人との交流

厦門で生活していて面白いと感じたことの一つは、中国人との距離が縮まるスピードの速さです。初めて知り合ったばかりでも、その日のうちからたくさんメッセージをやり取りしたり、遊びに誘ってくれたりすることがよくありました。中には、知り合った次の日にはもう一緒に出かける予定を立てることもあり、その積極的なコミュニケーションがとても新鮮でした。

日本では、初対面の人とすぐに遊びに行く約束をしたり、短期間で頻繁に連絡を取り合ったりすることは、私自身あまり経験がなかったため、日本と中国での人間関係の築き方の違いを感じました。

誕生日に、中国人の友達が花束を送ってくれました。

また、私は中国人の友達を作るために、中国人が日本語を練習する日语角という交流会に参加したり、SNSなどで友達を募集したりしました。その結果、実際に友達ができ、授業の合間や週末に一緒に食事をしたり、遊びに出かけたりしています。

「手帐集」で手に入れたシールや便箋。友達と一緒に行き、シールや紙を使って手帳を作りました。

香水作りの様子。大学の図書館の片隅に、香水が調合できるコーナーがあります。

この経験から、留学先で新しい人間関係を築くためには、待っているだけではなく、自分から積極的に行動することが大切だと感じました。

3.印象に残ったこと――周りの人から受けたサポート

留学生活を始めて、周りの人からさまざまなサポートを受けたことも、特に印象に残っています。

例えば、寮のルームメイトは日本人の女の子で、生活の中で困ったことがあったときはとても相談しやすいです。

そして、厦門大学に前から来ている日本人留学生の方々が、新しく来た日本人留学生のために、自主的にさまざまなサポートをしてくれたことにも驚きました。寮の案内をしてくれたり、銀行口座の開設に付き添ってくれたりと、報酬などがあるわけでもないのに、親身になって助けてくれました。

留学生活を始めたばかりの頃は、分からないことや不安なことも多かったのですが、周りの人に支えてもらったことで、安心して生活を始めることができました。今回の経験を通して、自分は本当に人に恵まれていると感じました。

そして、私も将来、誰かが困っているときに自然に手を差し伸べられる人になりたいと思いました。そのためには、相手ときちんとコミュニケーションを取れることが大切です。特に、将来中国人と関わる機会があったときに、言葉の壁があっては十分に力になることができません。今回の留学をきっかけに、中国語の勉強をさらに頑張り、いつか自分が誰かを助ける側になれるようになりたいと思いました。