9月のレポートでは、行政、生活のための手続きで中国渡航直前にしたことと、到着後にしたことをご紹介します。
渡航直前の手続きについて
①要注意!寮のオンライン予約
浙江大学の寮予約はオンラインプラットフォームで行います。自費生も奨学金生も共通して同じプラットフォームで行います。2026年度は、8月26日午前9時から9月3日午後5時が予約申し込み期間でした。
ここでスムーズに予約したい場合は、寮の予約開始日は予定を入れず、開始時刻の20分前、10分前にはログイン・予約完了まで試みるべきです。
・オンラインプラットフォームは開始時間前にオープンすることがあり、
・予約できる寮の部屋は少ない
・寮の部屋数に対して留学生数が多い
従って、(実際の予定時刻よりも)早く手続きしないと確保ができません。
大学の案内には「房源比较紧张(寮の部屋数は比較的余裕がない)」と書いてあり期日内での手続きをするよう案内がありますが、実際は「非常紧张(すごく余裕がない)」であり、開始と同時でなければ予約できません。
私は「国費留学生は寮の部屋が確保されている」と聞いていたので油断し、予約開始日の夜にログインしたところすでに満室でした。担当者に連絡したところ、寮の内一棟を案内され、入寮開始日にできるだけ早く到着し、現場で残った部屋を抑えるように指示されました。
言われた通りに開始時間の少し前に到着し、無事に部屋を確保することができました。
事前予約でのみ二人部屋があり、予約していないと4人部屋になるか、追加料金を支払って一人部屋になるかになります。一人部屋の追加料金は一学期分前払いとなり高額です。4人部屋を避けて通常通り奨学金適用の無料の2人部屋に住むには、予約をしっかりするしかないようです。
②日本の役場での手続き
私は修士課程に進学を考えていたため、海外転出届を提出しました。語学留学1年のみである場合、正味一年以下の転出であれば必要なく、在留届の提出のみでよいようです(2026年9月現在)。
海外転出届を出す場合は、国民年金に引き続き加入するかどうかも選べます。この年金についての詳しい扱いは、届け出を出す際にお役所で確認できます。
③当分のE-SIMとVPNの登録
大学の「新生报到」の際に大学で中国内E-SIMを購入するまでの間のSIMカードと、現地で使うVPNはあらかじめ日本で用意しました。VPNは中国では契約できないと聞いて、あらかじめ用意しました。ネット上に、金額や容量が様々のVPNが紹介されています。
E-SIMのお勧めはUbigiです。アカウントさえ作っておけば、オフライン状態でもデータ購入ができるところが心強いためです。万が一の時、データ通信がなくても容量が買えて助けられたことがありました。中国プランは香港の回線なので、自動的にVPN機能も付いているのも良い点です。
中国現地で契約するプランが一番安くていいですが、繋ぎ利用や他の国ではUbigiを使っていました。
到着後の手続き
やるべきこととその順番は以下の通りです。
①外国人臨時宿泊登記(到着後24時間以内)/入寮手続き
私は中国の知人の家に数日泊めてもらったので、到着翌日に入寮手続きに行き、そこで登記してもらいました。
②SIMカード購入(電話番号とネット回線の入手)
中国でのいろいろな手続きや登録、サービス利用のために国内電話番号が必要です。先に取得しましょう。大学の入寮日に、学内でChina UnicomのSIM販売ブースがあり、月額39元で150ギガバイト利用可能の素晴らしいプランが販売されていたので、私はそれを契約しました。
③新生报到(大学での新入生登録手続き)
浙江大学では9月8日と9日が手続き日でした。学生証受け取りや居留許可申請のための書類をもらいます。

新入生登録日の様子。受付開始の時は混雑します。2日目は空いていました。
④体格検査
私は中国で余裕がないかもしれないと考えて渡航前に日中友好医院で検査をしていきましたが、現地でできる上料金も安いので日本でやる必要は全くありませんでした。中国でやる場合はこれも事前予約制で、案内されたらすぐに予約する方が良いです。
※追記:今年は、大学から体格検査の案内がありましたが、居留許可申請の書類をもらう時に、「検査は必要ない」と言われました。公安でも結局いらないと言われました。
⑤居留許可申請
杭州市公安に出頭します。書類をそろえていけば素早く終わります。
「警察叔叔」というアプリで事前予約するよう指示されます。しかし公安で特に予約の確認はされませんでした。
9月9日に申し込んで、9月30日許可証受け取りで受け取り時に手数料を支払います。料金は400元で、アリペイ使用可能でした。申請については、午後の受付時刻開始30分前に列に並んで、スムーズに終わらせることができました。

公安の受付開始前の行列
⑥銀行口座開設
居留許可受け取り後、9月末の開設です。居留許可証の受け取りと銀行口座開設に関しては来月のレポートで報告します。
番外編~中国の生活体験~
中国に到着してから新入生手続き日までの間、杭州の知人のお家に数日泊めてもらいました。大学キャンパスからは電車と車で一時間半、杭州市郊外にあります。郊外とはいえ、町自体は大きくビルもいくつも建っていました。
夕飯はいつもおばあちゃんが作る杭州式のご飯をみんなで食べ(杭州の料理は全く辛くありません!)、お茶が好きなお母さんがおいしいお茶を淹れてくれました。朝には、おばあちゃんと一緒にトゥクトゥクのような荷台付きの三輪車に乗って市場に買い物に行ったことも楽しい体験になりました。市場自体がかなり大きいのですが、果物は試食ができたり、生きた魚、ザリガニ、子亀、鳩や鶏が売っていたり、見たことのないものがたくさんでした。
市場で揃えた新鮮な本格食材で作る中国料理は絶対においしいと思います。おばあちゃんの料理はいつも驚くほどおいしいのですが、コツを聞いたところ、「良い食材を使えばだれでもおいしく作ることができる」とのことでした。
また市場ではまだ現金を使っている人が割といたのも印象に残りました。中国ではほとんどの支払いがQRコード決済になっているからです。

市場の様子①
最初は恥ずかしくて言葉がなかなか出てこず、まったく聞き取れなかったのですが、数日ずっと一緒にいると多少慣れてきた感じがします。この地域の人たちは杭州のなまりがあって、特に年配の方の言葉はなかなかわかりません。あちらはネイティブなので、こちらの拙い発音や短い文章でもかなり意図を汲んでくれました。暖かく迎えてもらって、異国の地ながら全く寂しくなく留学生活が始まりました。

おばあちゃんの厨房

昼食は炒め物二品、夕食は3品とスープを作ります。残ったものも加えて、食卓はとても豪華です。あらかじめ食材を切って皿に入れておいて、順番に炒めていきます。ご飯を一緒に食べさせてもらえることはありがたく嬉しく、そして全部美味しいのでもりもり食べました😊
留学生として中国に来たばかりで、外国人で言葉や現地の習慣もろくにわからず、悪い点では孤独で疎外された感覚、良い点ではすべてが未知の新しい発見がある、私はまったくの部外者であるはずでした。警察署に登記しないと直ちに不法滞在者になる立場です。
しかし、中国の家族の輪に入れてもらい、「遠い部外者としての外国人の立場」と「最も近しい関係」の相反する環境に触れ、なんとも不思議な気持ちになりました。

中国式朝ごはん。
餃子、肉まんとおかゆ、あんまん、蒸したサツマイモ、焼いた牛肉、ゆで卵、餅(ねぎ入り小麦粉生地のぱりぱり焼き)といったメニューから2品くらい組み合せて出してくれました。牛乳や豆乳をつけるのも定番のようです。

蓋椀に入ったお茶。
頂いたのは陳皮入り白茶、茉莉花と龍井緑茶のミックスティー、紅茶(中国のは苦みが少ないのが特徴です!)、菊花入りプーアル茶など。お茶請けはピーカンナッツや蜜芋で、お茶をお供にゆっくりおしゃべりする中国式のリラックスタイムが私は大好きです。




