「留学を開始して困ったこと、面白かったこと」遠藤 美湖(青島大学)

留学を開始して困ったこと

留学初日から、ほぼ毎日のようにさまざまな問題が発生していました。そのときは当然ながら困りましたが、自分で調べたり、友人たちに助けてもらったりしながら、なんとか乗り越えてきました。結果として、たった1ヶ月で笑い話がたくさん生まれました。

この1ヶ月間に起こった出来事は数え切れないほど多いのですが、特に困ったことを3つに分けて紹介します。

 

①決済に関する問題

前提として、私は日本で400元を両替し、WeChatに日本のクレジットカード(VISA)を紐付けていました。ただし、海外でのクレジットカード使用時には金額に応じて手数料がかかるため、現地で銀行口座を開設してから入金し、銀行カードと紐付けて利用する予定でした。そのため、日本円を現金で持参しました。

 

大学に到着後、初日から入学手続きが始まりました。青島大学では、手続きの期間が3日間設定されていました。そのときにかかった費用と支払い方法は、以下の通りです(支払い順に記載)。

 

・中国移动SIMカード:100元(現金)

・学校の手続き手数料:400元(WeChat Pay)

・寮のデポジット:800元(WeChat Payで支払おうとしたが、クレカの制限により支払えず、銀行でまだ両替をしていなかったため、友人に現金を借りました)

 

①WeChat Pay

初日に400元を支払った後、クレジットカードの使用制限により、QRコードをスキャンしての支払いができなくなりました。2枚目のクレジットカード(JCB)を紐付けて試してみましたが、同じく使用できませんでした。大学の食堂やコンビニでは、自分のQRコードを提示するタイプの支払いだったため問題はありませんでしたが、寮の洗濯機はスキャン形式だったため、現地の銀行が使えるようになるまで友人に支払いをお願いしていました。

 

②現金

日本の空港より現地の方が両替レートが良いと考え、大学近くの中国工商銀行で両替を試みました。しかし、持参した現金の半分は2024年7月に発行されたばかりの新札だったため、この銀行では両替できませんでした。後日、中国銀行にて新札を無事に両替することができました。

 

②SIMカードに関する問題

慣れない環境でのネットトラブルを避けるため、青島に来る前に日本のSIMカード(docomo)の海外ローミングプランを3日間契約しました。割高ではありますが、これまでの海外旅行で何度も使用しており、使い慣れているためこの選択をしました。

 

青島到着初日に、寮の入口で販売されていた中国移动のSIMカードを購入しましたが、説明書などはなく、SIMカードだけが渡されました。早速差し替えたものの、なぜか使えず、慌てて中国移动のアプリでギガプランを購入したところ、無事に利用できるようになりました。

 

しかし、友人たちはSIMを差し替えただけで問題なく使えていたため、確認したところ、私は通常のプランに加えて余分なプランを購入してしまっていたようです。取り消し手続きを試みましたが、電話対応のみで、中国語が全く話せず断念しました。後日、友人の中国人の親に助けてもらい、無事に問題が解決しました。

 

③銀行口座開設に関する問題

大学に近い中国工商銀行で口座を開設しました。その際に必要だったのは、中国の電話番号(=SIMカードの購入)、パスポート、そして日本のマイナンバー(Tax payer番号)でした。ただし、マイナンバーがなくても口座を開設できた人もいたようです。

 

口座開設後、5~7日以内に利用できるようになると案内されましたが、中国の祝日「中秋節」を挟んだ影響か、8日以上経っても口座が利用できませんでした。そのため、銀行に問い合わせに行きました。さらに数日待った結果、無事に銀行カードとWeChat Payを連携させ、支払いができるようになりました。

 

留学を開始して面白かったこと

青島大学は世界各国から留学生が集まっているため、毎日さまざまな文化に触れることができる環境にいます。それぞれの国の文化や話を聞くのがとても興味深く、留学が終わったら友人たちの国を訪れてみたいと考えています。

 

また、この大学で面白かったこととして、写真と水のことがあります。大学の広報用なのか、イベントに限らず授業中でも先生たちがよく写真を撮ります。特に、カンフーの授業の先生が毎回写真を撮る場面が面白く、強面の先生が「非常好!!」と言いながら写真を撮る瞬間はいつも笑ってしまいます。

 

さらに、中国では水道水が飲めないため毎日水を買っていますが、寮にあるウォーターサーバーで購入すると非常に安いことに気付きました。ただし、1リットルあたりの価格が明確に表示されておらず、日によって同じ金額でも水の量が少し変わることがあります。このちょっと適当なウォーターサーバーの仕組みが何とも面白いです。

 

 

ひとこと

日本ではずっと実家暮らしだったため、9月は青島での寮生活に慣れる1ヶ月となりました。10月頭は国慶節で1週間大学が休みですが、休み明けに小テストがあるようです。10月は、より中国語の勉強に励む1ヶ月にしたいと思います。

 

 

写真の説明(以下①~⑤)

 

①青島1日目。当初タクシーで移動するはずが決済できず、スーツケース2個を抱えて地下鉄に乗る羽目に。最寄り駅から大学までの上り坂は、暑い中死にそうになりながら、20分以上かけて登り切りました(笑)

 

②入学式の日の1枚。髪色のおかげで色々な人に声をかけて貰える日々を送っていますが、多すぎてみんなの名前が一向に覚えられません。頑張ります。

 

③大好きなカンフーの授業にて、先生が撮影した写真。日常生活に無い動きを習うので、授業の翌日は筋肉痛になりかけています。

 

④授業にて、人生初の中国語で「日本的喝酒文化介绍」プレゼンをしました。まだカンペがないと全然話せない発表となってしまいましたが、より一層中国語学習に力を入れようと思えた良い機会でした。

 

⑤日課のお散歩中、街中を見下ろしたときの夕焼けがとても綺麗で、思わず写真に収めていました。夜にはビルに明かりが灯り、キラキラした都会の町並みに変わります。