梁瀚中レポート①

2021年4月の新学期から、博士課程の研究生活が始まりました。修士時代と比べて,博士課程は講義が無く、楽しい研究時間を過ごすことができました。奨学金のおかげでアルバイトにかける時間も大きく削減し,研究に集中することができました。ただし、日本語能力を維持するため、現在毎月30時間のアルバイトをしています。

学業面:

1.研究成果を得ることができました

日本農業経営学会で報告そして投稿した論文は今年の6月に学会から掲載受理の通知がありました。論文は2021年7月刊の「農業経営研究」に掲載し,留学時代の最初の研究成果を得ました。

この論文は、中国の経済発展に伴う日々深刻になる農業環境問題に着目し、持続可能な農業を実現するため、中国の湖北省を研究地域として研究を行いました。

中国など巨大な農業人口を抱える開発途上国の農業環境問題を改善することは地球環境問題解決に貢献できることを考えております。中国の農業環境問題を改善するため、今後の研究も中国の農業環境保全に着目し、環境保全栽培技術の普及に尽くしたいと考えております。

 

2.新しい研究をはじめました

最近,農業分野の炭素削減に関する研究は注目されています。日本は先進国として,持続可能な社会の実現を積極的に推進しています。菅義偉首相は2020年、成長戦略の柱として「経済と環境の好循環」を掲げ,2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにすると所信表明演説で発表しました。

有機農業は環境保全型農業の一環として、化学肥料と農薬の不使用による環境負荷を低減し、温室効果ガスの排出を減少できます。私も4月から指導教授の科研費研究に参加し、日本の有機農業を脅かす外来雑草の侵入・被害実態と対策に関する研究も始めました。

7月2日、指導教授と一緒に福島県二本松市の大豆有機農家の圃場で現地調査を行いました。そして当地の農研機構の方と一緒に外来雑草が侵入された圃場を訪問し、写真を撮りました。

今回の調査によると、有機農業の生産現場に大きな被害をもたらしました。有機農業は農薬や除草剤の施用が禁止されますので,除草の手作業が有機農家にとって大きな負担になっています。

したがって、これからの研究では外来雑草の被害実態,侵入・分布拡大メカニズム,今後対策の方向性について分析したいと思います。日本の有機農業の生産現場と持続的な農業・社会を第一に考えた時、外来雑草問題を把握し、日本の有機農業を守るそして持続可能な社会の実現の力になれば幸いです。

福島県二本松市の有機大豆圃場に侵入した外来雑草

 

福島大学の保全農法・有機農業の実習農場

生活面:

奨学金のおかげで筋トレの余裕もありました。コロナ禍で運動不足による健康問題が増えており、自分もコロナ以来体重5kg増えました。私はスポーツが好きですが、この前は時間に余裕がなかった。今回の機会に運動をはじめ,生活も大変充実になっております。

先月に頂いた会報「日本と中国」を拝見したあと,協会の皆様が日中友好のために大変ご尽力いただき感謝いたしております。特にコロナ危機中の日中関係における皆様のお力は大変重要と考えております。私も奨学生として、今後とも日中友好の構築に努力していきたいと思います。