「人間は本来、もっと美しいものなんだと感じてほしい」
中国少数民族がテーマの個展を開催中
仲 裕行さん 日本画家
これまで訪ねた少数民族は、雲南や貴州を中心に50部族以上。運転手と現地ガイドを雇い、村を探して奥地に分け入る。市場で見かけた少数民族に村の在りかを尋ね「山ふたつ越えていく」ことも。
ライフワークの少数民族画の原点は平山郁夫教室で訪れた敦煌。町を行きかうウイグル族、カザフ族の姿が新鮮だった。「ひとつの国に様々な民族がいて世界のスケールの大きさを肌で感じた。どんな人たちがどんな暮らしをしているのか、もっと見たくなって」
展示は人物画を中心に17点。静謐な色彩や描かれた人物の穏やかな表情が印象的だ。「最初は民族衣装に興味があったのが、人の心に触れたくて村に行くようになった。彼らのピュアな心に迫るのに、派手な色は必要ない。少数民族を描くのは、人間は本来、もっと美しいものなんだと感じてほしいから」
平山教室で折に触れ言われたのが、“人間の器を大きくしなさい”との言葉。「広い目で物事を捉えろと。今の自分が、大陸文化など様々なものに影響を受けてここにあるんだと気づかされた。今度は僕の絵が、見た人の“立ち位置”を振り返るきっかけになれば」
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