「武術太極拳の本質は勝ち負けではなく心と心の交流です」
「日中太極拳交流史研究」で体育科学博士号を取得した
李自力さん (社)日本武術太極拳連盟選手強化コーチ
現在、日本の太極拳人口は100万人以上といわれる。そのうち約7割が中高年の女性。
「日本は世界で太極拳愛好者がいちばん多い国。中国より多いのでは。これほど大きな規模で幅広い年齢層の選手が参加する大会は中国にもありません」
先週行われた第25回全日本武術太極拳選手権大会会場で老若男女の“教え子”たちの演技を見守った。 日本武術太極拳連盟所属のコーチとして国際競技大会に出場するトップレベル選手たちを指導する一方、各地で愛好者の指導・普及活動にもあたる。
「太極拳は武術ですが勝ち負けを争うものではなく、その本質は中国伝統の精神文化である心と心の交流をはかるもの。動きの基礎ができた後は精神的なものも探求してほしいですね」
自身は武術の精神と理論探求のため日体大大学院でスポーツと社会との関わり、現代スポーツ理論・哲学などを幅広く学び、この春、体育科学博士号を取得した。論文のテーマは「日中太極拳交流史」。太極拳の国際化と競技化について考察した6年がかりの労作だ。
「これからも武術太極拳の普及に力を尽くしたい」
|