「動漫のように精神的なものが人類の主流になっていく」
『中国動漫新人類』を出版した
遠藤 誉 さん 筑波大学名誉教授、理学博士
90年代以降来日した中国人留学生に共通の心理である、動漫(アニメ・漫画)を通じた知日感情と愛国教育がもたらした反日感情の相克を解き明かした。
「中国の若者の姿は反日デモなど一部の姿でしか日本に伝わってこない。彼らがどんな精神文化の中で生きているのかを日本人に知らせなければ、本当の中国理解はできない」
9月に京都精華大で開かれる「中国動漫基地フォーラム」を皮切りに、動漫で日中の産官学を連動させる大プロジェクトを準備中。「今後は物質的ではなく、動漫のように精神的なものが人類の主流になっていく。文化交流の場で日中の架け橋になりたい」
30年来、日中教育交流に携わってきた。「中国人留学生の役に立ちたい」との思いが原動力。「一部のエリートだけでなく、もっと多くの私費留学生を日本に招いて本当の日本を知ってもらえばいい。そして、日本の若者は日本が戦争で何をしたのかという真実をきちんと知ること」
戦後も一家で中国東北部に残り、国共内戦の激戦地、長春の惨状を生き延びて12歳で帰国した。
「中国は私の祖国。中国の庶民は一緒に苦しんだ仲間です」
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